あきりんの映画生活

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「エアフォース・ワン」 (1997年)

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1997年 アメリカ 124分
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:ハリソン・フォード、 ゲイリー・オールドマン

飛行機内のアクション・サスペンス。 ★★★

冒頭で、アメリカとロシアの特殊部隊がカザフスタンの独裁者の逮捕劇が展開される。
ここはとても格好好い。この後の展開を充分に期待させてくれる。

さて物語は、エアフォース・ワンが、この独裁者を釈放させようとするテロリストにハイジャックされてしまうところから、本格的に始まる。
エアフォース・ワンとは、アメリカ大統領専用機のこと。地上が大惨事になったときにもこの飛行機からはアメリカに関するあらゆる指令が出せるとのこと。
そして、ここには大統領(ハリソン・フォード)が妻や娘と一緒に乗っていたのだ。

ハイジャックなどの事態に備えて、エアフォース・ワンには大統領脱出用のカプセルが用意されている。
で、いち早くカプセルに逃げ込んだ大統領は無事に脱出した・・・と思ったら、この大統領はただ者ではなかった。
機内にこっそりと残り、一人でテロリストたちと戦いはじめるのである。

さすがハリソン・フォード。ただの大統領ではなかった。
かっては鞭を片手に世界の秘境を冒険していたし、ファルコン号で宇宙空間を飛びまわっていただけのことはある。・・・ん?
要するにこの映画は、大統領の「ダイ・ハード」!(笑)

ワシントンでは副大統領を始めとした首脳陣がテロリストと必死のやりとりをしている。
その一方で、狭い機内ではアクション・サスペンスがくりひろげられていく。

展開でちょっと引っかかったのは、アメリカはテロリストと絶対に交渉はしない、と言っておきながら、家族の命とひきかえに大統領が妥協しようとしたこと。
映画の流れ上は家族愛を選ばなくてはならないのだろうけれど、私人を離れた大統領として正しい判断だった?

それはさておき。
テロリストのリーダーがゲイリー・オールドマン。好い、実に好い。
やはりこういう作品では相手の悪役に重みがなくてはつまらない。さすがにオールドマンである。

難しいことは考えずに、次から次へと繰り広がるハラハラにドキドキしながら楽しめる。
おお、携帯電話で会話を聞かせて、こっそりとミサイル発射指令を伝えるのか!
おお、独裁者が釈放されてしまうぞ、阻止は間に合うのか?

最後、大統領がやっと乗り移った貨物飛行機の機長が、エアフォース・ワンにようこそ、と迎えるところは粋だったなあ。