あきりんの映画生活

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「ブレードランナー2049」 (2017年)

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2017年 アメリカ 163分
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、 アナ・デ・アルマス、 ハリソン・フォード

30年後の続編。 ★★★★

ブレードランナー」を初めて観たとき、未来のその世界観には衝撃を受けたものだった。
あの雨がびしょびしょと降る退廃したような都市風景には、まったく新しい美意識を覚えたものだった。
私は劇場公開版しか観ていないので、ラストはデッカードとレイチェルが車でどまでも走り去る俯瞰風景だった。

あれから30年が経ち、ふたたびブレードランナーの物語があらわれた。

今作のブレードランナーK(ライアン・ゴズリング)は、自分もレプリカントであることを知っている。
主人公のその立ち位置が前作とは大きく異なるところ。
そしてKは、AIを積んだホログラムの恋人ジョイ(アナ・デ・アルマス)に癒しをもとめている。

レプリカントの記憶は植え付けられた偽の記憶。
以前のレプリカントとは異なり、現在のレプリカントは寿命も定められている。
そんな、あらかじめ計算されたような生命をレプリカントは生きなければならない。
しかしKは、レプリカントが子供を産んでいたという痕跡を見つけてしまう。

レプリカントに生殖能力がある?
では、レプリカントから産まれた子は、やはりレプリカント? 
産まれたときからの真実の記憶を持っていて、生殖能力もあるとすれば、人間とはどこが違う?

今作の映像も素晴らしい。
降りつづく酸性雨の代わりに、今作では地球の気候が変わってしまっていて雪が降っている。
都市には、電光掲示板に代わってホログラムが溢れている。
郊外の荒れた風景も抑えた色調でどこまでも肌寒く、いつも霞んでいるようだ。

(以下、ネタバレ気味)

前作を観た人は、あのあとデッカードとレイチェルはどうなったのだろう、ということはずっと気になっていたはず。
そして、ブレードランナーであるデッカードも、実はレプリカントだったのではないかという話題は、ずっと続いていた。
今回の後半、Kは廃墟のようなところでデッカード(ハリゾン・フォード)に出会う・・・。

今作は、前作を観ていない人には面白さは充分に伝わらなかったのではないだろうか。
前作を踏まえての今作だったが、オマージュを捧げながらも、変に感傷的になっていないところは好かった。
そういった意味ではリドリー・スコットが一歩引いて、ドゥニ・ヴィルヌーヴに監督を任せたのは正解だと思えた。