2005年 アメリカ
監督:カリン・クサマ
出演:シャーリーズ・セロン
ヒロイン・アクションもの。 ★☆
前に観たときに、期待はずれでつまらなかったなあと思ったのを覚えていた。
しかし、シャーリーズ・セロンのポスターが格好いいので、もしかしたら本当は面白かったのかもしれないと思って、もう一度観た。
で、やっぱりつまらなかった。
人類が滅亡しかかっている近未来が舞台。
人びとは独裁政府に管理されている。それに反発する地下組織の一員であるイーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)は、独裁者の暗殺を命じられる。
黒髪をぴったりとなでつけたセロンは、白や黒のモノトーンの衣装で、とにかく格好良い。
彼女の活躍をとにかく格好良くみせようとして、そのためだけの映画をつくろうとした意図は分かる(笑)。
それだけ。というか、それもちょっと怪しい出来になってしまっていた。
暗殺するために敵の要塞に忍び込んだのに、何故か、その敵の首領とベッドを共にすることに・・・。あれ?
からくりがあったのですね、これには。
でも、そんなストーリーも取って付けたようで、どうもしっくりこないなあ。
この路線の映画で思い浮かぶのは、ハル・ベリーの「キャット・ウーマン」。
あれはあまりにも酷かったので、あれよりはマシだったか。
もうひとつはミラ・ジョボビッチの「ウルトラ・バイオレット」。
あれはビジュアルに徹底的にこだわっていた。あちらほど徹底してしまえば、それはそれでよかったのだろうが、こちらはどうも中途半端だった。
後半は盛り上がるところなのだが、どうにも睡魔が襲ってきて、結局どうなったのだったか、夢うつつ。
ということで、セロンのファン以外にはお勧めしない作品でした。