2006年 アメリカ 93分
監督:アイバン・ライトマン
出演:ユマ・サーマン、 ルーク・ウィルソン、 アンナ・ファリス
「ハンコック」の女性版コメディ。 ★★☆
Gガールはスーパー・ウーマンで、もちろん空を飛べるし、怪力の持ち主で、何だってできる。
人びとに困った事態が起こるとどこからともなく現れて助けてくれるGガールだが、その正体は誰も知らない。
軟弱男が地下鉄でナンパして付き合いだした彼女が、実はそのGガールだったという、荒唐無稽なコメディ。
しかし、このGガールは普段は眼鏡をかけて真面目な学芸員風。
超能力者なのに、嫉妬深いし、ちょっと周りの雰囲気から浮いてしまう”困ったちゃん”的なところもある。
それに一度スイッチが入ると、とてもセックス好き。
お子様向け、あるいは健全家庭向けのスーパーマンものではタブーだった場面満載(笑)。
そんなGガールをユマ・サーマンが自然体で演じている。
ユマ・サーマンて美人だけれど、普通のラブ・コメとか純愛ドラマとかを観た記憶がない。
「キル・ビル」をはじめとして「アベンジャー」だとか、ちょっと変わった役柄ばかり。
彼女には出演映画にこだわりがあるのだろうか。
さてGガールだが、超能力を身につけてしまったので、人びとに困ったことが起きると、これを助けないと良心が痛むようになってしまう。
自分が何をしていても、自分が駆けつけてあげないと事態が解決できずに大惨事になってしまう。
すべての厄災が人ごとではなくなってしまうわけだ。これも辛いなあ。
それにしても、嫉妬深い彼女が超能力者だったら、彼としてはやっぱり困るよなあ。
彼女を怒らせると大変なことになってしまう。仕返しが半端じゃない(笑)。
フッタりしたら、それこそとんでもないことになる。
この恋人たちがどうなるんだろうと思っていたら、実に上手いエンディングとなっていた。
好かったね。
蛇足:
最後にユマ・サーマンとアンナ・ファリスガ並んで一仕事に出かける後ろ姿がうつるのだが、二人の身長差がすごいので驚いた。
それに、サーマンの足の長さったら! スタイルが良いはずだ。