あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「アベンジャーズ」 (1998年)

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1998年 アメリカ 89分
監督:ジェレマイア・チェチック
出演:レイフ・ファインズ、 ユマ・サーマン、 ショーン・コネリー

お洒落なスパイもの。 ★★★☆

”豪華なキャストと大金をつぎ込み鳴り物入りで製作された結果、伝説的な失敗作としてみごとその名を映画史に刻むことに成功した”とは、allcinemaの解説文。
これ、そんなにひどい? 悪くないんだけれどなあ。

異常気象をあやつる技術を開発した悪者が、国家を脅迫しはじめる。
で、政府の諜報員レイフ・ファインズと、お天気博士のユマ・サーマンが、その調査と解明に乗り出す。これがあらすじ。簡単そのもの。

馬鹿馬鹿しい物語展開と、レトロなおしゃれ感覚と、シュールな光景と、そんなものをごちゃ混ぜにして、見せてくれる。
野原の片隅にぽつんと立っている真っ赤な電話ボックス。そこへ歩み寄るファインズ。
すると、たちまちその野原は豪雨に包まれる。
と思うと、次の瞬間には一面の雪野原になっていて、犬ぞりに乗った悪者サーマン(双子なのね、これ)がしゃんしゃんとあらわれたりする。

すらりとしたユマ・サーマンがときにちょっとセクシーな衣装に身を包み、かたやレイフ・ファインズは勿体ぶった典型的イギリス紳士の出で立ち。
悪玉はなんとショーン・コネリー。大物だね。
しかし、この映画のコネリーはちっともダンディではない。ちょっと滑稽。
気を失ったサーマンの唇をこっそりと奪おうとしたりもする。おいおい、初代ボンドともあろうものがそんなセコイ真似をするなよ。

まあ、確かにぬるい。
後半になれば、はらはらするような(ということを期待して撮ったであろう)秘密基地でのアクション場面もある。
しかし、全然手に汗握らない。
一生懸命、何やってんの、わざわざそんな危ないところで・・・、と言いたくなるほどに、ぬるい(苦笑)。

アクションの途中で思わず眠気をもよおすほど。
でも、憎めない。憎めない雰囲気があるんだなあ、この映画は。
おそらく私と合う波長があるのだろう(実はDVDを何回も観ている)。

だから私の評価は★3つ半ですが、一般的にはもっと低評価の映画なのでしょう。