2010年 アメリカ 111分
監督:ロベルト・シュベンケ
出演:ブルース・ウィリス、 ジョン・マルコヴィッチ、 ヘレン・ミレン、 モーガン・フリーマン
お手軽なアクションもの。 ★★☆
”RED”とは、もっとも危険な年金生活者、という意味だとのこと。
かってCIAに勤務していて、しかも腕利きだったということになれば、公にはできないいろいろな情報は知っているわけだ。
定年退職したあとも、そりゃ、政府にとっては危険な存在だわな。
そんな彼らの命が、突然狙われ始める。
安らかな老後を過ごそうと思っていたのに、こんなことをするのは、どこのどいつだ? 昔取った杵柄で、こちらも黙っちゃいないぜ。
ということで、4人のロートルが反撃に出る、というお話。面白そうな設定。
しかし、う~ん、もう少し期待していたのだったが、ちょっと裏切られた感じが否めない。
隠されていた事実、というのも、どこかで見たような話し。話の展開にキレがない。
せっかくの面白い設定が生かされていない。残念。
個々の部分としては、決して悪くない。
4人のロートルの持ち味もそれぞれによかった。
ただ、モーガンフリーマンは、あれだけでは勿体ないような役柄。
あれ?あれでフリーマンは退場してしまったの? スケベ爺で終わってしまったんじゃないの?
おばあさん役のヘレン・ミレンがなかなかに見せてくれる。
淑女のような雰囲気でいながら、でっかい機関銃を持ち出してがんがんとぶっ放したり、かっての敵であったソ連スパイとの悲恋物語があったり。
年寄りだと思ってあたしを見くびるんじゃないよ、といった感じ。拍手。
ジョン・マルコビッチはいつものようにキレた役柄がぴったりだし、ブルース・ウィリスはコミカルさが板に付いてきた感じあり。
豪華俳優陣の顔合わせを楽しむ分には不足はない。
ただ、物語がなあ。残念だなあ。
まあ、気軽に、見かけによらない爺さん婆さんの活躍を楽しむ映画、でしょう。
あ、これって配給はディズニーだったんだ!