あきりんの映画生活

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「ダイ・ハード3」 (1995年) つくづく俺って運が悪いよなあ

1995年 アメリカ 131分 
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス、 サミュエル・L・ジャクソン

シリーズ第3作。 ★★★

 

ニューヨーク市警のマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)。
前作で我が身の危険も省みずにあんなに頑張ったのに、それなのに愛妻ホーリーとは上手くいっていない。
くそっ、酒でも飲んでいなけりゃやってられないぜ。
酒浸りのマクレーン刑事は当然のことながら休職処分中。やれやれ。

 

そんなおり、5番街のビルが、突如、爆破された。
その犯人サイモンからは、マクレーンを名指しで苛めのような要求をしてくる。
ハーレムのど真ん中で「俺は黒人が嫌いだ」と書いた看板をぶら下げて歩け。要求通りにしなければまた爆破事件が起きるぜ。
とはいっても、ただでも物騒なハーレムでそんなことをしたら殺されてしまうぞ。

 

ハーレムって、本当にヤバイ場所なのだな。
で、当然ように黒人ストリートギャングたちに囲まれたマクレーンは、危機一髪で家電修理店のゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)に救われる。

 

それからもマクレーンとゼウスは犯人からの電話指示でニューヨークの街中を走り回される。
時間までに指示された公衆電話にたどりつけなかったら爆発するよ。
こういった犯人の指示のやり方は、「ダーティ・ハリー」(1971年)が元祖だったように思う。

 

二日酔いのマクレーンはいつものように愚痴をこぼしながら、それでも頑張る。
本作はバディものにもなっているわけだが、相方のゼウスがその名の通りに神様のような善い人。
さわやかな好青年で誰かと思ったら、サミュエル・L・ジャクソン。えっ?
後年のいつも腹に逸物ありそうな狡猾な人物像とはまったくかけ離れていた。へえ~。

 

2人はこの後も、犯人サイモンに振り回される。
実はサイモンはあの第1話でマクレーンが倒したハンスの兄だったのだ。
ついには地下鉄での大惨事が起きる。
爆発で脱線した地下鉄は駅になだれ込み、一大パニックとなる。

 

さらに市内のどこかの小学校に爆薬を仕掛けたと通告してくる。
こりゃ大変だ、ニューヨークじゅうの警官を動員してでも全部の小学校を捜査、警備しなければ・・・。
しかし、それこそがサイモンの狙ったことだったのだよ。

 

サイモンの真の狙いに気づいたマクレーンは海に、国境にと大活躍。
一大アクション映画となっていく。

 

ということで、この第3作になると、ダイ・ハードももう高層ビルとか飛行場とかの限定舞台ではなくなった。
ニューヨーク中を走り回り、追いかけ、大活躍。
前作を上回る見せ場を作らなければならないから、シリーズ物は大変だ。

 

しかし、ここまで舞台も物語も拡散すると、ただただ派手になってしまったような気がする。
面白かったのでいいのだけれど(文句を言う筋合いではないのだけれど)、やはり前2作のぴりっとした緊張感が懐かしい。
贅沢な要求かなあ。