あきりんの映画生活

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「ジャガーノート」 (1974年)

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1974年 イギリス 109分
監督:リチャード・レスター
出演:リチャード・ハリス、 オマー・シャリフ

豪華客船爆発寸前。 ★★★★

爆弾を仕掛けたぞ、の犯人からの予告パニックものの傑作。
爆弾が仕掛けられたのは豪華客船ブリタニック号。犯人の名前が“ジャガーノート”(これはインドの神さまの名前らしい)。
警察は必死に犯人捜索をつづけ、その一方で、特殊爆弾処理班が嵐の海でゆれる客船に降り立つ。

これは35年前ぐらいの映画。当時、ものすごく面白かったことを覚えている。
今回もう一度観たが、やはり面白かった。
一歩間違えればB級パニック映画になるところを、きっちりとていねいに創ってある。

なかでも、爆弾処理チームのリーダー、ファロン中佐(リチャード・ハリス)の格好良さで、この映画は傑作となっている。
ドラム缶の仲に仕掛けられた爆弾の起爆装置を取り外すわけだが、ひとつでも操作を間違えればその瞬間に自分の命はなくなってしまう。
命をかけたぎりぎりの緊張感が続いていく。

最後の最後に有名な場面となる。
爆弾処理を続けていって、最後に赤の線と青の線が残る。
どちらかを切れば起爆装置は止まるのだが、間違えた方を切れば爆発する。
切るのは、赤か、青か。決断の時までに残された時間は1分しかない。さあ、どちらを切る?

逮捕された爆弾犯人が電話口に連れてこられる。
ファロンが犯人(かってファロンに爆弾解体のイロハを教えてくれた先輩だったのだが)に訊ねる、どちらを切るべきか迷って困っている、どちらを切ればいいんだ?教えてくれ。
犯人はある片方を切れと答える。
その言葉を信じていいのか、それとも? ファロンの判断は?

この場面の模倣はこれ以後の映画やドラマで数多く作られたとのこと。それほどの傑作。
爆弾パニックものの古典的名作と言っても過言ではありません。