2012年 アメリカ 132分
監督:ブラッド・バード
出演:トム・クルーズ、 ジェレミー・レナ、 ポーラ・パットン、 ミカエル・ニクヴィスト
アクション巨編。 ★★★☆
ご存じ、イーサン・ハント大活躍の第4作。
今回も予告編でばっちりとアピールしているドバイの高層ビル壁面よじ登り場面など、見所満載。
50歳近いトム・クルーズも頑張っている。
大元は「スパイ大作戦」で、そこでは無理難題のミッションを先端メカや技術でこなしていく、というのが骨子だった。
映画化されて、次第に地味なミッション遂行ではなく、派手なアクション場面が前面に押し出されてきた。
面白いし、決して悪くはない。充分に楽しめる。
しかし、ちょっと007に雰囲気が似すぎてきてはいないかい? それに仲間を連れたボーンにも・・・。
もう少しあっというようなトリッキーなミッション遂行も観てみたいのだが・・・(第1作ではかなりその名残があった)。
とはいえ、噂の高層ビル場面は、(高所恐怖症の私には)もう手に汗握るという言葉がぴったり。
壁面よじ登り、両手でも辛いのに片方の手袋が故障なんて、どうするんだよ、こんな高いところで(笑)。
この場面は、スタントなしでトム自身が撮影したとのこと。すごいね、ロック・クライミングの趣味でもあるのだろうか?
今回面白かったのは、お互いに顔を知らない悪役同士の取引に介入する場面。
エレベーターを操作し、異なる部屋でそれぞれの取引相手に化けたハントの仲間が相手を欺こうという狙い。
このあたりはスパイ大作戦風だった。
ああ、そうそう、貨物列車の車両の中にメカの完備された秘密基地があるという設定も好かった。
こういうのは秘密基地好きにはワクワクするような設定。
今回の悪役は核戦争を起こそうと企んでいる。
その張本人は、おや、ミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)ではないか。
そう、ミレニアム・シリーズではリスベットを助けていたのに、こんなところで悪事を企んでいたのか。
こんなことをしていると、新ミカエル=ダニエル・ボンドにやられてしまうぞ(笑)。
ハントを助けるコンピューター屋がサイモン・ペッグ。
アクション連続のなかでもコミカルな役どころでいい味を出していた。
とにかく2時間あまりを、画面釘づけであっという間に見終わりました。
ラロ・シフリンのあの名曲が少ししか流れなかったのが、ちょっと残念でした。