あきりんの映画生活

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「ロビン・フッド」 (2010年)

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2010年 アメリ
監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ、 ケイト・ブランシェット、 ウィリアム・ハート

よく知られたロビン・フッドの誕生までを描く歴史物。 ★★★

リドリー・スコット監督にラッセル・クロウという「グラディエイター」コンビの歴史物。とくれば、大きく外すはずがない。
それに、ロビン・フッドといえば、ほとんどの人が、”森に隠れ住んで悪領主と闘う弓の名人の正義の味方”というお話を知っている。
さあ、この物語をこの大物コンビがどう描く?

12世紀末のイギリスが舞台。十字軍遠征隊に参加していた弓の名手、ロビン(ラッセル・クロウ)は、戦死したリチャード王の王冠をイギリス本国へ持ちかえる。
そしてロビンは行きずりの縁から、暗殺された貴族の故郷へ形見の品を届け、そこで美しい未亡人(ケイト・ブランシェット)と出会う。
一方、リチャード王のあとを継いで新国王となった弟は小人物で、その腹心の部下は実はフランスとくんでイギリス征服を企んでいた。

と書くと、歴史物特有のややこしさがあるように思うが、これは私の要約が下手なだけであって、実際のところは感嘆明快な筋立てである(苦笑)。

ラッセル・クロウはさすがに重厚感がある。
弓の名手であることも存分に描いていて、とても格好も好い。
それに、なりゆきから未亡人となってしまったブランシェットの夫になりすますことになるのだが、少し困ったような無骨な雰囲気が渋い。

十字軍遠征で夫のいない間、領地を守ってきた勝ち気なブランシェットもなかなかに好い。
この人って、いろいろな役柄をそれなりに巧みに演じてしまう。(なにせエリザベス女王にもなってしまうんだから(笑))。

結局この映画では、小さい頃に物語として知っていたロビン・フッドが誕生するまでを描いている。
だから、さあ、いよいよこれから仲間との痛快なロビン・フッドの活躍!という手前まで。
そこで終わってしまう。

よく知られた物語でないところに焦点を当てて新味を出したところを評価するか、ちょっと肩すかし感で物足りなく思うか、感想が分れるところだろう。
ちなみにわたしは後者だったために、評点はやや低めとなってしまった。

しかし、映画の作りはしっかりとしていて、歴史物として充分な出来にはなっています。
未だ観たことはないのだが、たしかケビン・コスナー主演の「ロビン・フッド」もあったはず。あちらはどんなだったのだろう?