2002年 アメリカ 90分
監督:リチャード・グリーンバーグ
出演:キーファー・サザーランド、 メローラ・ウォルターズ
非情な一匹殺し屋が油断すると・・・。 ★★
一匹狼の殺し屋バンクス(キーファー・サザーランド)は、殺しを請け負うたびに言葉巧みに見知らぬ女性を誘惑する。そして利用する。
顔を見られて足がつくような仕事は女性にさせる。そして、殺しが終わればその女性も始末してしまう。
うわお、なんて非情な殺し屋なんだ!
しかし、こういう非情なプロ中のプロが他人に心を許したときに計画が狂いはじめる、というのはこの手の映画の常道(苦笑)。
メキシコでの要人狙撃のために、バンクスは例によってガソリン・スタンドで女性をナンパする。
利用するだけのはずが、二人で旅をしているうちに、なんとなく、なんとなく、好い感じになっていくような・・・。
駄目だよなあ、心を許しちゃ。
あんたは殺しに使う弾丸にもこだわる非情な一匹狼なんだから。
物語としては、途中まではロード・ムービーのような雰囲気。
キーファーが利用しようとしてナンパした女性だったのだけれども、実は女性がナンパされるように仕組んでいたりして(汗)、なかなかに面白い。
で、後半に入り狙撃シーンが始まってからは、あれ? あれ? というどんでん返しがあったりして、へえ~、と感心もする。
なにか企んでいるなあと思ってはいたが、まさか、あいつがこんなことを企んでいたとは!
あれ? それなのに、★2つ・・・。
面白いんだけれども、どうも描き方が浅い。もう少し工夫すればぐっと面白くなったと思うのだが。
プロデューサーのせい? そう、メグ・ライアンのせいかも?
それにしても、キーファーを見るとどうしてもジャック・バウアーに見えてしまう。
絶体絶命になったときに、ふいとトニー・アルメイダが助けに来るんじゃないかと思ってしまう(「24」の仲間です:註)。
あまりにはまり役を創ってしまったのも、あとが辛い。
ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリー、ダーティ・ハリーを演じたクリント・イーストウッドみたいに、あらたな境地へ踏み出せるかな?
キーファー頑張れ! ジャック・バウアー頑張れ! ・・・・・・あれ?