2010年 アメリカ
監督:アリスター・クリアソン
出演:リチャード・ロクスバーグ
脱出アドベンチャー。 ★★☆
パプアニューギニアにある世界最大の巨大洞窟が舞台。
というか、ここだけで展開される映画。
あの脱出ものの傑作「ポセイドン・アドベンチャー」の洞窟版といったところ。
ポスターには大きくジェームズ・キャメロンの名前があるが、彼は制作指揮であり、監督を務めたわけではない。
やはり監督の腕の差というのはあるのだなあ、と思わされることに・・・。
洞窟を探検調査中だった主人公たちは、襲ってきたハリケーンによる大量の水の流入によって脱出不可能になってしまう。
しかも、洞窟内には徐々に水が溜まり続けてくる。
主人公たちは脱出ルートを探して未踏破の洞窟の奥へすすんでいく。
ハリケーンが襲ってきて探検隊の一行が右往左往するあたりまでは、登場人物がまったく把握できなかった。
誰がどこに取り残されていて、誰が外へ逃げ出したのか、まったく判らなかった。
逃げのびた人が去り、死んでしまった人がいなくなり、5人だけが残ってやっと見分けが付くようになった(苦笑)。
5人のなかの洞窟探検のプロである父親と、その父に反目する息子、この二人が主役。
水没した部分を潜水してくぐり抜けて脱出ルートを探したりしていく。
このあたりは、なんや、「ポセイドン・アドベンチャー」と一緒だなあ、というのが偽らざる感想。
その間にもひとり、また一人と死んでいく。
降下しようとして身体をあずけたザイルに髪の毛が絡んで大変な事態になったり、重傷をおって助からない仲間をどうするか、など、かなりシビアな展開もある。
このあたりはかなり頑張っていた。
それに意外な人物が意外に悪だったりして・・・。
映画館では3Dだったらしく(私はDVD鑑賞)、それなら洞窟の内部の奥行き感などは、臨場感が増して楽しめたのだろうなあ。
それほどの新鮮味はありませんが、ま、変形アドベンチャーものとして、見ている間は楽しめます、といったところ。