あきりんの映画生活

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「スリーデイズ」 (2010年)

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2010年 アメリカ 134分
監督:ポール・ハギス
出演:ラッセル・クロウ、 エリザベス・バンクス

逃亡サスペンス。 ★★★☆

このところ日数や時間をタイトルにした映画が多い気がするのだが・・・。
この映画は、無実の罪で捕らえられた妻(エリザベス・バンクス)を脱獄させようとする知識人夫ブレナン(ラッセル・クロウ)の奮闘を描く。
タイトルのスリーデイズとは、脱獄不能な刑務所へ妻が移送されてしまうまでの日数。それまでに脱走させなければならないっ!
フランス映画のリメイクとのこと。

全くの偶然が積み重なった証拠から、妻は殺人の疑いで逮捕されてしまう。
疑いは晴れるだろうと思っていたのに、3年の月日が流れて有罪が確定してしまった妻は、なんと自殺未遂を謀る。
妻をこれ以上監獄には入れておけない、なんとか奪還しなければと、ブレナンは知的な戦略を練っていく。

この映画は、もちろんスピード感溢れる逃亡劇なのだが、その一方で普通の知識人 (平凡な大学の先生) だったブレナンの人間像も描いている。
決してスーパーマンではない普通の人間が必死に頑張る姿が、観ている者をハラハラさせるのだ。

しかし、とは言っても、銃を構える姿には、なんだか「24」のジャック・バウアーを思い出してしまった。
やはり幾多の困難に雄々しく立ち向かってきたラッセル・クロウなので(グラディエーターだし、ロビン・フッドだし・・・)、普通の人ではない迫力を醸し出してしまうんだよなあ(苦笑)。
それはさておき。

ブレナンは、糖尿病の内服治療をしている妻の検査データをすり替え、妻を医療施設へ搬送させる。
そしてそこで強硬手段に出てそこからの逃亡を謀る。

ここからが市街での緊迫した逃亡劇となる。
あらかじめシュミレートしておいた非常警戒線が張られるまでの時間、橋が封鎖されるまでの時間。それらの時間との戦いとなる。
地下鉄、それから用意しておいた車。・・・なるほど、そこまで準備しておいたのか・・・。

預けておいた子どももピックアップしなければならないが、時間が間に合わないぞ。
愛する子どもをどうする?

さあ、道路封鎖されてしまっているぞ。検問をどうやって切り抜けるんだ? ・・・なるほど!
さあ、逃亡先を割り出されて飛行場にも非常線が張られてしまったぞ。どうなるんだ?

(以下、2行はネタバレ気味)

ブレナンの家を捜索した刑事の一人が呟く、何故、このゴミ袋だけが見つかったんだ?
これには唸ってしまったぞ。なるほど、さすがブレナンだあ。

前半の慎重に脱獄作戦を練っていくところ、それに、後半のスピーディな逃走劇のところと、充分に楽しめる作品となっています。
脱獄のイロハを教える役でリーアム・ニーソンがちょっとだけ顔を出しています。友情出演?