1993年 アメリカ 105分
監督:ノーラ・エフロン
出演:トム・ハンクス、 メグ・ライアン
ラブ・ストーリー。 ★★★
あまりにも有名なラブ・コメの一作。
トム・ハンクスもメグ・ライアンもまだ若く(20年前の映画!)初々しい。
癌で妻を失った男(トム・ハンクス)と幼い息子。父親の落胆ぶりをみた息子がラジオ番組で父の恋人を募集する。
この番組を聴いたメグは、婚約者がいるにもかかわらず、トムの存在に惹かれて遠く離れたシアトルまで会いに行ったりする。
さて、二人は無事に会えるのか・・・。
ケーリー・グラントとデボラ・カーの「めぐり逢い」が下敷きになっている。
女性は皆この映画を観て涙するのだそうだ。
邦題を、それに引っかけて「めぐり逢えたら」とした宣伝マンのセンスに脱帽。
なにせ原題をそのまま訳せば”シアトルの不眠男”(笑)なのだから。
ちなみに、男性は「特攻大作戦」を観て泣くのだそうだ。
作中でトム・ハンクスが力説していたが、あの映画のどの場面で泣けるのか、彼の説明を聞いてもよく思い出せなかった(苦笑)。
最後のエンパイア・ステート・ビルでのめぐり逢いは、もうお約束場面なのだけれども、ああ、好かったね、と言いたくなる見せ場になっていた。
まあ、水戸黄門でいえば、例の印籠をとり出す場面に匹敵するぐらいの、お約束場面。
気持ちよく見終わることができます。さすがに名作です。
ひとつだけノレなかったのは、会う前からメグがトムに惹かれていた理由がどうしても判らなかった。婚約者もいたのに。
単にマリッジ・ブルーから生じた気の迷いにしか思えなかったのだが・・・。