あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「世界でいちばん不運で幸せなわたし」 (2003年)

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2003年 フランス 95分
監督:ヤン・サミュエル
出演:ギヨーム・カネ、 マリオン・コティヤール

ブラック・ファンタジー。 ★★★

ちょっとブラックな雰囲気もあるファンタジー恋物語
ジュリアン(ギヨーム・カネ)とソフィー(マリオン・コティヤール)が幼い頃に始めた一種の王様ゲームは、メリーゴーラウンドの絵が描かれたお菓子の空き缶を持っている方の命令を相手が聞くというもの。
命令をクリアすると、空き缶は相手に渡される。

最初は互いを慰めるための無邪気な遊びにすぎなかったが、それは次第にエスカレートしていく。
やがて大人になっても、2人は依然としてそのゲームにとらわれている。
互いに特別な想いを抱きながら素直になれない。
もうここまでくると、愚かとしか思えないぞ。

そしていつしか2人は別々の人生を歩み始める…。

とことん、この二人は自己中心的。
自分たちが面白くて刺激を受けられれば、周りの人に迷惑をかけようが、不幸になろうが、おかまいなし。
自分たち二人の遊びの満足だけが大事。
こんな二人が実際に周りにいたら、こちらは大迷惑。

でも、幼い頃のいたずらは、それなりに一生懸命な心情も判るし、許せる。
成長してからも、子供の時と同じ感覚でゲームを続けているのは、ちょっとどうかなあ。

ジュリアンがソフィーをレストランに招待して結婚指輪を渡すところや、目隠しをしたソフィーを電車が迫ってくる線路の上に立たせるところなど、もうゲーム感覚を逸脱している。
それ、反則やろ(怒)。

フランス人のユーモア感覚の範囲内なのだろうか。
ちょっとついていけないぞ。

ま、主人公たちに感情移入はとても出来ないのだけれども、映画としてみれば、なかなか面白く出来ている。
二人は10年間会わないことになり、それぞれのパートナーとそれぞれに幸せに暮らしていく。
この二人、いったいどうなるのだろう?と見せてくれる。

最後にふたりは究極の選択をする。・・・えっ?!
そしてそれに続くエンディングは夢のような場面が描かれる。・・・えっ?!

映画だと思って観ないと二人の行動には不愉快になるところが多々ある。
しかし割り切ってしまえば、映画自体は面白いものだった。

この二人は、それぞれにその後は活躍している。
ギョームは監督として映画も撮っているし、コティヤールはご存じの通りアカデミー主演女優賞を取っている。
この映画の5年ぐらい後に二人は実際につきあい始めて、子供もいるそうです。へえ~。