あきりんの映画生活

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「マリアンヌ」 (2016年)

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2016年 アメリカ 124分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ブラッド・ピット、 マリオン・コティヤール

スパイ純愛もの。 ★★★☆

緊張を強いられる非日常的な環境下での恋物語は、とても劇的なものとなる。
今作は第二次大戦下のカサブランカとロンドンが舞台。
極秘任務でであった男女が恋に落ちて、そして・・・。

ときは1942年。モロッコカサブランカにやってきたのはイギリス諜報部のマックス(ブラッド・ピット)。
落ち合ったのはフランスのレジスタンスであるマリアンヌ(マリオン・コティヤール)。
2人は偽装夫婦となり、ドイツ・ナチスが支配しているカサブランカ社交界で優雅な生活を装う。
二人に課せられたのは、ドイツ大使の暗殺。
さあ、パーティ会場での二人の暗殺計画は成功するのか、そして二人は無事に脱出できるのか。

さすがに主演の二人は華がある。
ブラピの端正な紳士ぶり、そして諜報員としての身のこなし。完璧。
コティヤールも華麗に社交界の花になりきってみせる。そして一変、レジスタンスとしての銃撃戦。
この落差が魅せてくれる。

ロンドンに無事に逃げ帰ることができた二人。
すっかり恋に落ちていたマックスはマリアンヌに求愛する。そしてマリアンヌも・・・。
明るい日射し、瀟洒な家、可愛い一人娘。幸せな家庭生活。
おお、美男美女の絵に描いたような夫婦だ(アンジーが嫉妬するのも無理はない 汗)。

美しい二人に見とれていたが、あれ、スパイ映画がこんな展開でいいのかい?

ということで、後半。
諜報員とレジスタンスの恋が、こんなにハッピーで終わるはずはないのだよ。

ある日、連合国本部はマリアンヌにある疑いを抱き始める。
ここからがこの映画の真の物語だった。
観ている者も、まさかマリアンヌそんなことを!と思ってしまうのだが。

(以下、最後までのネタバレ)

伝説の女レジスタンス・マリアンヌはすでに死亡したはずだぞ。
お前の妻は、いったい何者なのだ? 
連合国の秘密情報をドイツに流しているのではないか?
しかし、彼女は私と一緒にドイツ大使を暗殺したのですよ。彼女に限ってそんなことが・・・。

美しいマリアンヌの最後の決断は涙もの。
うわべは戦時下の諜報員のドラマですが、完全に悲恋物語でした。
女性の方にもお勧めです。