2011年 イギリス 97分
監督:エリオット・レスター
出演:ジェイソン・ステイサム
暴力刑事もの。 ★★
ジェイソン・ステイサム主演の暴力刑事ものというキャッチ・コピーを見れば、映画のおおよその見当はつくというもの。
そしてそういう映画を観たいときというのもある。
警官ばかりを狙った狡猾な殺人鬼“ブリッツ”による連続殺人事件が発生する。
あんないい仲間を殺すなんて酷いやつだ、俺は絶対に許さねえぞ!とはみ出し刑事のステイサムが苦み走る。
良識的なルール無視、しかし、根本には悪を憎む気持ちがある。
そこから暴走するやりたい放題に気分はすかっとする。
登場人物はなかなかにユニーク。
赴任してきた上司はなんとゲイ。しかし、なかなかに真面目人物で、ステイサムと絶妙なコンビとなる。
麻薬のおとり捜査をしている内に本当のジャンキーになってしまった婦人警官も登場する。
彼らをもっと魅力的に描けばよかったのに、と残念。
ストーリーには捻りもないし、どんでん返しもない。
とにかくステイサムのダーティな(ハリーではないが)格好良さを見せつける。
ただ警察権力をかさにきて弱い者(悪人だけれど)を苛めているようにも見えてくる(笑)。
ま、時間つぶしに観る程度の映画でした。
でもステイサムは、全編これ期待通りの苦虫つぶしですよ。