1972年 アメリカ 100分
監督:マイケル・ウィナー
出演:チャールズ・ブロンソン
組織の殺し屋もの。 ★★☆
つい先頃、ジェイソン・ステイサム主演でリメイクされた同名映画のオリジナル。
完璧な仕事をこなすある組織の殺し屋を描く。
殺し屋ビショップ(チャールズ・ブロンソン)はその完璧な仕事振りから“メカニック”と呼ばれていた。
冒頭に、周到な準備をしての殺しの顛末が会話なしの映像だけで描かれる。
ビショップは黙々と準備をして、黙々と時間を計り、請け負った仕事を成功させる。
ガス爆発事故に見せかけて、殺人ということも分からないように細工をしている。やるなあ。
格好いい。この冒頭からつかみは十分。
(ステイサム版では、この部分はプールでの溺死にみせた殺しだった。)
物語は、リメイク版がほとんどそのまま踏襲していた。
ビショップに下された組織の命令は、彼の古くからの友人を殺せというもの。
プロである以上、どれほどの迷いもない。ビショップはいつものように完璧に仕事をこなす。
その友人には息子スティーブがいた・・・。
ブロンソンはいつものように姿勢が良い(そんなところに感心するか? 笑)
無駄口はきかずに、コンビを組むようになったスティーブに殺しのテクニックを教えていく。
淡々と仕事をこなしていくところが、いかにもプロの殺し屋という雰囲気で悪くなかった。
例によってジル・アイアランドも顔を出している。
しかし、これはまったくの余分な出演だった。こんなことで彼女を出さなくてもいいのに。
やがて、ビショップにスティーブを殺せという指令が来る。
彼は偽のミッションを利用してスティーブを旅に連れ出す。ある計画のもとに。
しかし、そんな旅先でビショップは、スティーブにもビショップを殺せという指令が来ていたことを知る。
さあ、ふたりはどうする?
結末の付け方はステイサム版とは異なっている。
禿げのステイサム、髭のブロンソン(笑)、それぞれの持ち味で、同じくらいに楽しめた。