1993年 アメリカ 98分
監督:ジョン・タートルトーブ
明るく楽しいスポーツ映画。 ★★★
観ると、人生を明るく楽しくしてくれるという種類の映画がある。
これなどはその代表例。
人生をそんなに辛く深刻に考えることはないよ、ほら、元気を出していこうぜ!という気分にしてくれる。
実話だったというから驚く。
常夏の国のジャマイカ、雪なんて見たこともない人たちの国ジャマイカ。そんなジャマイカからボブスレーでオリンピックに出場する?
マジかよ。
100m走でオリンピックを目指していたジャマイカの主人公は、選考会でのアクシデントで望みが絶たれる。
それならば、冬季オリンピックに出るぜ!
近くにいるあのおっさんが昔はオリンピック選手だったと言うから、教えてもらおうっと。
といった軽いノリで3人のデコボコ仲間と一緒に、みたこともないボブスレーをはじめる。
というわけでスポ根ものなのだが、とてもお気楽。コメディ・タッチ。音楽はもちろんレゲエ。
雪のないジャマイカでそれでも必死に練習をする。
さて選考会場へ乗り込むと、初めて経験する雪国の寒さに凍えそうになったもする。
ジャマイカから来たと知った他の国の皆は呆れる。
そりゃ、ま、そうだろな。
中でもドイツ選手は酷い。小馬鹿にして軽蔑さえしてくる。
馬鹿にした連中よ、見てろ。なんとしてでも予選を突破して、オリンピックに出るぞ。
もちろん、さまざまな障害は起きるわけだ。
頼りにしていたコーチは、実はオリンピック競技で過去に汚点を残していた。
選手の一人はジャマイカの資産家の息子だったのだが、こんな馬鹿なことは止めて国へ帰れと父親が怒鳴り込んでくる。
とにかく純真で一途なジャマイカ4人組が好い。
さて、クライマックスのオリンピック競技。
彼らには思いもしていなかったアクシデントが襲いかかる。ええっ!そんな可哀想な!
そして彼らがとった行動は・・・。
それまでのお気楽映画が、なんと感動映画へと変わるのだ。
先日のソチ冬季オリンピックに、ジャマイカは二人乗りボブスレーで参加していたとのことでした。
成績はどうだったのでしょう?