あきりんの映画生活

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「第四の核」 (1986年)

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1986年 イギリス 116分
監督:ジョン・マッケンジー
出演:マイケル・ケビン、 ビアース・ブロスナン

スパイ vs MI5。 ★★★

 

ソ連イカレタ将軍が、NATOの米軍基地での原爆爆発を画策する。
その命を受けて西側に潜入するのが工作員ペトロフスキー(ビアーズ・ブロスナン)。
その画策情報をつかんだ英国MI5諜報員のプレストン(マイケル・ケイン)がペトロフスキーを追う。
フレデリック・フォーサイス原作のスパイもの。

 

フォーサイス原作のものは、同じスパイものでも、ル・カレ原作に比べると判りやすい筋立てで、気楽に楽しめる。
潜入工作員の隠密行動と、その探索という構図は、あの「ジャッカルの日」に似ている。
あの映画はスナイパーの動きと警察の捜査状況を交互に映して、緊張感のあるものだった。

 

マイケル・ケインが渋い。
上司にはたてつくひねくれ者だが、腕は確か。危険をかぎつける勘も鋭いといった役どころ。
一人の不審な船員の死体から何かの陰謀があることを察知する。
煙たられながらもちゃんと仕事をこなしてしまうところが男たるものの格好良さなのだよ。

 

一方のブロスナンは任務のためには冷酷非情どいう役柄。
原爆の起爆装置の取りつけに協力してくれた女性科学者とベッドを共にしたあとに、返り血を防ぎながら枕越しにズドン。
なんて悪い奴だ。
でも、このあとにちゃんとMI6の諜報員ブロスナン・ボンドになっていく(苦笑)。

 

映画はペトロフスキーとプレスナンの動きを交互に映していく。
だから、両者がそれぞれに今はどんな状態にあって何をしているか、が観ている者にわかりやすく提示される。

 

裏切りとか、隠された陰謀の本当の意味とか、そんなややこしいことは一切なし。
見えているものだけで物語が進んでいく。
ほとんど頭を使わずに楽しめるところは気楽でよい。
しかし、その分は深い楽しみには乏しいということにもなる。

 

30数年前の映画なので、どこかのんびりしたような雰囲気もある。
原作小説には政治的なことも書かれていたようなのだが(未読)、映画はエンタメに徹していた。
この映画の数年後にソ連が崩壊してロシアになったのだっけ?