あきりんの映画生活

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「女と男の名誉」 (1985年)

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1985年 アメリカ 129分
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ジャック・ニコルソン、 キャスリーン・ターナー、 アンジェリカ・ヒューストン

「Mr&Mrsスミス」の元ネタ? ★★★

フランス版「Mr&Mrsスミス」である「HOLD UP!」が面白かったので、今度は「Mr&Mrsスミス」の元ネタ?の本作を鑑賞。
こちらは夫婦ではなく、二人はまだ恋人関係ではあるのだが。

ニューヨークのマフィアの若手幹部であるチャーリー(ジャック・ニコルソン)は、ファミリーの結婚式でアイリーン(キャスリン・ターナー)に一目惚れしてしまう。
そして二人は恋に落ちる。
ところが、アイリーンは実はフリーランスの凄腕殺し屋だったのだ。

冷酷にファミリーの邪魔になる人物を殺していくチャーリーなのだが、”堅物チャーリー”と言われるほどに生真面目な一面を持っている。
恋にも大まじめ。
大物マフィアでありながらもアイリーンに対してはおずおずと接する様を、ジャック・ニコルソンは、上手く演じている。

一方のアイリーンは、年に3~4件の仕事を引き受けているわ、というプロ中のプロ。
いったん仕事を引き受ければ躊躇はしない。こちらも冷酷に仕事をする。

ということで、この映画での二人はおたがいに真の姿を隠しているわけではない。
アンジーとブラピのように、お互いに隠し合っている裏の姿を暴き合おうとするのではない。
やがて、殺しのプロ同士が、お互いを殺さなければならない指令を受けてどうなるか、という展開が眼目となっていく。

二人の間に割って入ってくる一人の女性、メイローズ(アンジェリカ・ヒューストン)がいる。
実は彼女が強烈。
映画の印象としては、ヒロインのキャスリン・ターナーを喰ってしまったぐらいにその存在感が濃いい。
彼女はマフィアのドンの孫娘。そしてチャーリーの元カノ。
今もチャーリーに惚れ抜いている。こういう女がいると、話がややこしくなるんだよね(苦笑)。

チャーリーは、マフィアの金を横取りしたアイリーンを消せと命じられる。
一方のアイリーンは、娘かわいさのマフィアの長男からチャーリー殺しを依頼される。
どちらも、相手を消さなければ自分の命が危ない。
さあ、二人はどうする?

(以下、ネタバレ)

Mr&Mrsスミス夫妻は、結局は協力し合って二人の敵を倒したのだった。
こちらの二人は・・・。

本質的な男の弱さ、だらしなさをニコルソンが好演。
そして究極の女の怖ろしさをアンジェリカ(監督のジョン・ヒューストンの実娘とか)が怪演。
”女の名誉”を守ったのは・・・。
アダルト・テイストな(皮肉も込めて)結末でした。


(この映画の感想をもう一つ書いています。どうしてこうなったのか、自分でも???)