2009年 アメリカ 96分
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョゼフ・ゴードン・レビット、 ゾーイ・デシャネル
ボーイ・ミーツ・ガール。 ★★☆
運命の恋を信じるトム(ジョゼフ・ゴードン・レビット)は、新入社員のサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目惚れ。
それがサマーとの1日目。
しかしサマーは愛の存在なんぞ信じていない変わった女の子だったのだ。
この映画は、トムがサマーと出会ってフラれるまでの500日間を描いている。
特徴的なのは、その経過をシャッフルして見せてくるところ。
例えば、サマーとつきあい始めてルンルンの100日目の次には、仲がこじれてトムが落ち込んでいる400日目を描く、といった案配。
これは物語の起伏を上手く作っていて、なかなかに効果的だった。
ジョゼフ・ゴードン・レビットはやさ男ぶりを上手く演じていた。典型的な草食系男子。
ゾーイ・デシャネルは個人的にはそれほど好みではなかった。それが残念だった(汗)。
そうそう、トムのおませな妹としてクロエ・グレース・モレッツが出ていた。
こまっしゃくれていて可愛い。
もちろん、下品なスラングなんか言わないし薙刀でグサッと刺したりもしません(笑)。
恋に落ちた男の心理はよく判る。
イケアの家具売り場でいちゃついてみたり、アダルトビデオを一緒に楽しんだり出来たら、そりゃあもう舞い上がってしまうわなあ。
上手くいったときのトムの心象風景の場面があった。周りの通行人たちが一斉に踊り始めるのである。まるでインド映画のようで楽しかった。
それに、恋に破れた男が未練がましくなるところもよく判る(汗)。
男は勝手に惚れて、勝手に妄想して、勝手に傷ついて、勝手に落ち込む。
女の子に振り回される運命なのだな、特にサマーみたいな女の子には。
(ネタバレ)
愛なんて信じないと言ってトムから離れていったサマーだったが、なんと彼女は一目惚れした相手と出会って電撃結婚をしてしまう。
女の子なんて絶対に信じられな~い!(笑)
しかし、失意のトムにも「夏」の次には「秋」が訪れるのだね。好かったね。
軽い感じで楽しむことの出来る作品だった。
徹底的にトムの側からの男目線で作られていたが、もしこれを「(500)日のトム」としてサマーの目線で撮ったらどんな映画になるのだろう。