あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「MEMORY メモリー」 (2022年) かつては無双パパだったのだが・・・

2022年 114分 アメリカ 
監督:マーティン・キャンベル
出演:リーアム・ニーソン、 ガイ・ピアース、 モニカ・ベルッチ

殺し屋サスペンス。 ★★☆

 

リーアム・ニーソンも歳を取ったことをしみじみと感じさせられた作品だった。
かつては娘のために頑張る無双パパだった日があったことを思えば切なくもなるが、これも人の定めというもの。
かえってこの映画はその老いを巧みに活かしていた。

 

凄腕殺し屋のアレックス(リーアム・ニーソン)だったが、老いが忍び寄り、アルツハイマー病にもなってしまった。
記憶力が減退し、いろいろなことの記憶の助けに自分の左腕にメモを書いている。
もうこの稼業を引退するぞ、これが最後の仕事だ。

 

ところがそのターゲットが、メキシコから売春のために連れられてきていた少女だったのだ。
アレックスの信念は、子どもだけは絶対に殺さない、殺させない!
彼は契約を破棄しその少女を護ろうとする。

 

しかしその裏には、財閥や大富豪を顧客とする巨大な少女売春組織が暗躍していたのだ。
組織は顧客の秘密を守るために、証人になりそうな少女の暗殺をアレックスに依頼したのだった。

 

おのれ、少女を食い物にするような奴らは許さないぞ!
しかしアレックスは射撃の腕はずば抜けているものの、体力には衰えがきており、いろいろな記憶もあやふやになってきているぞ。どうなるんだ?

 

一方で、この少女売春組織を捜査しているFBI捜査員(ガイ・ピアース)がいる。
冴えないおっさん風なのだけれど、やることはきっちりとやるという正義の人。
彼は凄腕殺し屋のアレックスを突き止めるのだけれども、あれ、この殺し屋は少女売春を憎んでいるぞ、その点では好い奴なんじゃないか?
アレックスも、腐敗した警察組織の中でこのFBI捜査員だけは信用できる奴だと認めるのだ。

 

ということで、プロの殺し屋とFBI捜査員が阿吽の呼吸で助け合いながら、巨大少女売春組織に立ち向かっていく。
その組織のボスが、なんとモニカ・ベルッチおば様なのだよ。すごい。

 

マーティン・キャンベル監督なので面白さのツボは外さない。
最後まできっちりと見せてくれたのだが、あのラスト、アレックスに華を持たせて欲しかったな。
その点だけが不満。