あきりんの映画生活

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「扉の影に誰かいる」 (1971年) サイコ野郎がブロンソンを操るぞ

1971年 フランス 95分 
監督:ニコラス・ジェスネル
出演:チャールズ・ブロンソン、 アンソニー・パーキンス、 ジル・アイアランド

サスペンスもの。 ★★☆

 

ロンドン郊外の病院に記憶喪失の男(チャールズ・ブロンソン)がやって来る。
彼を診察した精神科医のローレンス(アンソニー・パーキンス)は、治療をおこなうという名目で彼を自宅に連れ帰った。
ローレンスにはある企みがあったのだ。

 

アンソニー・パーキンスといえば、もちろんサイコ野郎である。
あの映画以来、観る人はみんなパーキンスが演じる役をそう思っているのではないだろうか。
この映画でもその精神の壊れっぷりは健在で(?)、もう完全に物語の主人公となっている。

 

それにひきかえ、この映画のブロンソンはパーキンスにいいように操られている、ちょっと情けない役。
終始(記憶喪失者だから無理ないのだが)自信なさげな当惑顔で、嘘を吹き込まれ誘導されるわ、記憶喪失前もロクな事してないわで、まったくいいところなし。
こんな格好悪い役をよくやったな。

 

ローレンスの企みは、浮気をしている妻(ジル・アイアランド)の相手を記憶喪失男に殺させようというもの。
自分が殺す代わりに、記憶喪失男を操って罪を犯させようというもの。
君の奥さんはこの写真のきれいな人だよ。そんな奥さんに横恋慕をして危害を加えようとしている奴がいるんだよ。そいつを殺して奥さんを取り戻さなくてはいけないよ。
さあ、上手くいくかな?

 

ブロンソンとジル・アイアランドはご存じのように実際の夫婦。
でも、アイアランドってブロンソンの映画以外では観たことがないなあ。

 

ローレンスは、浮気旅行に行っている妻の元から相手の男だけを呼び寄せる。
相手の男はローレンスの顔を知らないから、記憶喪失男を夫だと思い込ませて、二人の争いに持ち込めば上手くいくぞ。
のはずだったのだが・・・。ありゃ、妻まで一緒に来てしまったぞ。

 

当然、妻は叫ぶ、あなたは誰? 
俺? 俺はお前の夫じゃないか。こいつと浮気なんかしやがって・・・。
記憶喪失男(ブロンソン、ね)はローレンスの妻(アイアランド、ね)に襲いかかって服をはぎ取ろうとする。
あなたは夫なんかじゃないわ。夫はどこにいるの?
これをブロンソンとアイアランドが演じているところが、ご愛敬というところか。

 

パーキンスのサイコぶりが際立っていて、そこにアイアランドのお人形さんのような美しさと、ブロンソンの情けなさが付け加わった映画でした。
最後までどこかぬるかったなあ。