あきりんの映画生活

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「刑事マディガン」 (1967年)

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1967年 アメリカ 101分
監督:ドン・シーゲル
出演:リチャード・ウィドマーク、 ヘンリー・フォンダ

オーソドックスな刑事もの。 ★★☆

ニューヨークのハーレム地区での刑事たちの活躍を地道に描いている。
派手さはないものの、どっしりとした作品になっている。

刑事マディガン(リチャード・ウィドマーク)と相棒のロコは、ギャングのベネシュを捕まえようとして、逃げられてしまう。
しかも、彼らの拳銃も奪われてしまうという大失態をしてしまう。
捜査に躍起になるマディガンに、妻のジュリアも不満ばかりを口にするようになる。

刑事ひと筋の主人公はどこか泥臭く、人間味にあふれている。
彼だけではなく、この映画の警察官たちはみんな人間くさい。普通の人っぽい。
本部長は出来の悪い息子のためにギャングに便宜を図っているし、公安委員長(ヘンリー・フォンダ)は不倫をしたりしている。

要するにこの映画は、警察官たちの人間ドラマであって、決して刑事アクションものではない。
だから、後にドン・シーゲル監督が撮るクリント・イーストウッドと組んだ「マンハッタン無宿」や「ダーティ・ハリー」のような派手なものを期待するとガッカリすることになる。
当時としては新鮮な刑事ものの描き方だったのだろうか。

最後に、ベネシュの隠れ家を発見したマディガンたちが踏み込むのだが・・・。
後味もそれほどよくはない。
後にTVドラマの「鬼刑事マディガン」というのも作られたらしいが、どんな感じだったのだろうか?