あきりんの映画生活

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「ニンフォマニアック」Vol.1&Vol.2 (2013年)

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2013年 デンマーク 116分+123分
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール、 ステラン・スカルスガイド、 ステイシー・マーティン、 ユマ・サーマン

色情狂の女性の告白。 ★★★

憂うつ監督のラース・フォン・トリアーです。過激女優のシャルロット・ゲンズブ-ルです。
で、色情狂の女性の生い立ちの告白です。う~ん・・・。
全8章が2部に分かれているのだが、早稲田松竹で一挙上映。う~ん・・・。

冬の路上で怪我をして倒れていた女性ジョー(シャルロット・ゲンズブール)を、セリグマン(ステラン・スカルスガイド)は自宅アパートに連れ帰り介抱する。
彼に、ジョーはこれまでの性遍歴を語りはじめる。

幼い頃の性への目覚め、15歳での処女喪失、女友達との男漁りの競争・・・。
以下、ヒロインが色情狂なのだから、全編これセックスの映画である。
ジョーはいろいろな状況で、いろいろな相手とセックスをおこなっている。その描写もふんだんに出てくる。

しかし、猥褻感といったものはほとんどない。
ここで描かれているセックスはまったくエロティックな感じがしない。なぜ?
色情でセックスをおこなうのだから、当然のことながらジョーは快楽を求めているはず。
しかし、ジョーが本質的に求めているものは、快楽そのものというよりも、その快楽を求めるという行為であるような気もしてくる。
だからジョーの性を求める行為は、なにかしら悲壮感を伴っているような感じがする。

第二部になり、ジョーは不感症にもなってしまう。
すると、快感を取りもどすために彼女は深夜の危険なセラピーに通ったりもする。
幼い子どもを家に残してでも出かけてしまうジョー。ここで、まるで「アンチクライスト」を思わせるような場面も出てくる。
フォン・トリアー監督には、他のものを捨てて快楽を追うことへの罪悪感があるのだろうか。

いろいろな音楽が使われているが、なかにはバッハもでてくる。
あのタルコフスキー監督の「惑星ソラリス」で印象的に(陰鬱に)使われていた、あの旋律である。
う~ん、この音楽を流してくるか。

一部、二部ととおして観ると4時間である。
しかし、うわべ上の題材が興味を惹くものであることはたしかだし、長さはそれほど感じない。
印象としては、思っていた以上に重い。
まあ、これはフォン・トリアー監督だから当然か。彼が単純な性的な映画を撮るはずがない。

終わってから、はてユマ・サーマンが出ていたはずだが、どこに?と、調べてみると、H婦人という役だった。
たしかに華のある人物像だった。そうか、以前よりもふくよかになっていたんだ。気がつかなかった。

(余談)
最後の展開は、あれ、こんな終わり方をするの?という感じだった。
私がなんとなく思っていたのとは違った。私が監督なら・・・。

夜が明けて、眠りから覚めたジョーは黙って部屋から去っていく。
カーテンの影に隠れて窓からその後ろ姿をみおくるセリグマンのペ○スは屹立している・・・。
こんなところ、かな・・・(苦笑)。