1998年 アメリカ 127分
監督:ナンシー・マイヤーズ
出演:リンジー・ローハン、 デニス・クエイド、 ナターシャ・リチャードソン
ほのぼの系のディズニー映画。 ★★★☆
子供を出汁につかった作品のなかにはあまりにも鼻につくものもあるのだが、これは、好かった。
原作は有名な児童小説、ケストナーの「ふたりのロッテ」。
牧場主の父親に育てられたハリー(リンジー・ローハン)は1ヶ月のサマー・キャンプに出かける。
そこでイギリスから参加していたお嬢様育ちのアニー(リンジー・ローハンの2役)に出会う。
なんと二人はそっくりだった。
観ている者はハリーとアニーのことは判っているのだが、二人が真実に気づいていく過程を見るのも楽しい。
えっ、誕生日が一緒!?
えっ、私はお母さんがいなくて、あなたはお父さんがいないの?!
それじゃ、私たちは・・・!
そう、二人は同じ両親から生まれた双子だったのだ。
離婚した両親にそれぞれ引き取られて、アメリカとイギリスで暮らしていたのだ。自分に双子の姉妹がいるなんて知らないで・・・。
私のお母さんてどんな人? ハリーがアニーに尋ねる。
私のお父さんてどんな人? アニーがハリーに尋ねる。
二人がそれぞれの親に会うために入れ替わるというアイディアも楽しい。
そのためにお互いの家庭での生活ぶりを教え合う。
とりわけ、アニーが執事とやりあう再会のときの身振り手振り。あれも楽しいものだった。
入れ替わった二人のお互いの家での様子も、入れ替わりがばれるのではないかと少しハラハラさせてくれる。
周りの大人たちも、それぞれの親を始め、ハリーの家のメイドまで良い人ばかり。
この映画での唯一の悪役、それがハリーの父親の財産を狙って結婚を画策している性悪女。
観ている人全員の反感を買う役を、よくもまあ引き受けたものだと思うぐらいに、憎たらしい。
キャンプに出かけて彼女が酷い目に会うたびに、誰でもが快哉を叫んでいたのではないだろうか(笑)。
ちょっとこまっしゃくれたリンジー・ローハンが文句なしに可愛い。
もう結末も誰だって期待しているとおり。
それぞれの親が二人のロッテ・・・じゃなくて、ハリーとアニーが入れ替わっていたことに気づくあたりも、お約束の好い場面。
期待通り。それが好い。
誰でもが気持ちよく癒される作品です。
家族みんなで安心して楽しめる作品でした。
(以下、余計なこと)
それにしても、リンジー・ローハン、あの「マチェーテ」に出ていたことに気づいたときは、唖然!(笑)
ああ、そうだった!
この可愛かった”双子の天使”が、成長したらエロいシスター姿のコスプレでマシンガン撃ちまくり・・・(汗)。