あきりんの映画生活

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「ブンミおじさんの森」 (2010年)

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2010年 タイ 114分
監督:アビチャッポン・ウィーラセクタン

ファンタジー? ★★

おそらく、タイの映画は初めて観たと思う。
この映画、東南アジアの映画として初めてカンヌ映画祭パルムドール賞を取っている。
しかし、ちょっと捉えどころがわからなかった作品(汗)。

大まかな物語の筋としては、病気のために死期の迫ったブンミおじさんのところへ、亡くなった妻や、行方不明になった息子が訪れてくる、というもの。
妻は、17年前に亡くなったときの若い姿のままで。
森の中に消えた息子は、異形の生き物の姿となって。

ブンミおじさんも、居合わせた妻の妹も、幽霊(?)があらわれても、それほど驚かない。
懐かしそうに会話を交わす。
タイの風土って、そんなところがあるのだろうか?

深い森の中の風景や、素朴な村の生活の有り様が美しく描かれる。
ブンミおじさんが死を迎えるまでを、淡々と描いている。

映画は、自分が生まれる前の世界の記憶を持っている人(!)の話を参考にしているとのこと。
冒頭に森の中をさまよう水牛が、青い色調で描かれるのだが、あれは前世のことを描いているのだとか。
う~む・・・・。

観る人はあまりいないと思うので、最後の場面に触れると・・・。
ブンミおじさんの盛大な葬儀が終わり、ホテルの部屋で義妹と身の回りのことをしていた人が香典の整理をしたりしている。
二人は食事に行こうと一緒に出かけるのだが、二人が立ち去ったあとの部屋ではその二人が並んでTVを観ている。
えっ?どういうこと?

どうも、前世の記憶が入り交じっていたり、霊魂が肉体とは別に存在していたり、そんな世界が描かれている様子。
幻想的なのだか、哲学的なのだか。

う~む、よく判らない・・・(汗)。