2005年 アルゼンチン 90分
監督:マーク・バランスキー、他
出演:ジョシュ・ハートネット、 ヒュー・ジャックマン、 ポール・ベタニー、 キーラ・ナイトレイ、 ケイト・ブランシェット
オムニバス形式の奇妙な物語。 ★★☆
7人の監督が撮った7話のオムニバスもの。
トータルで90分の映画なので、それぞれは10分ちょっとの長さということになる。
どの物語もちょっと奇妙な味わいをみせている。ホラーであったり、コメディであったり、狂気であったりする。
言ってみれば、映画版”世にも奇妙な物語”といったところ。
出演者は、えっ?と驚くほどに豪華。
ジョシュ・ハートネット、 ヒュー・ジャックマン、マイケル・カンボン、ポール・ベタニー、ダリル・ハンナ、キーラ・ナイトレイ、 ケイト・ブランシェット・・・。すごい。
ただそれぞれの作品が断章のように短いので、それぞれの出番も短い。
こんなに豪華な顔ぶれなのにもったいなあという気もする。
しかし、ばらばらに撮った掌編なので、かえってこれだけの顔ぶれが出演出来たのかも知れないのだが・・・。
自分自身の心覚えのためにも、簡単に紹介しておくと・・・
1。『同じもの』 同じアパートの女性に片思いをしている小人症の男がある行為をしてしまう話。台詞はいっさいなく、かなりグロテスクな悪夢。
2。『ユーストン・ロード』 口八丁のペテン師が見事に相手を騙す話。
3。『立見席のみ』 ある人気ショーのチケットを取るために並んだ人たちの様子を、これも台詞無しで描いている。最後にあっと言うようなオチがあった。
4。『スーパーマーケット』 かつての人気女優が今はスーパーで働いているという話。スーパーの通路でショーを始めてしまうところが面白い。
5。『大晦日』 大晦日のパーティでの男たちの奮闘の話。キーラ・ナイトレイが15歳の女の子役。
6。『ソーセージ』 夕食を作っているキッチン・ドランカーの話。次第に狂気にとらわれていくケイト・ブランシェットがすごい。これが一番お勧め。
7。『新しい一日』 帰宅したら、家の中は空っぽで誰もいなくなっていたアル中男の話。
たとえれば、一口チョコレートの詰め合わせ、といったところ。
口の中ですぐにとろけてなくなる。どれもあっという間に通り過ぎていってしまう感じ。
物語がバラエティに富んでいるので(逆に言えば、統一感がまったくない)、飽きる暇もなく見終わりました。