2015年 ドイツ 114分
監督:エリクソン・コア
出演:ルーク・ブレイシー、 エドガー・ラミレス
Xスポーツを観る映画。 ★★☆
この映画、はっきり言って、物語はどうでもいい(汗)。
そんなものはXスポーツをみせるための方便でしかない。
だから大画面でこのパフォーマンス(と言っていいの?)を観て満足できれば、この映画の目的は達せられたことになる。
そのXスポーツだが、正式にはエクストリーム・スポーツというらしい。
速さや高さなど”エクストリーム(過激)な”要素を持ったスポーツを指す総称。
この映画ではサーフィンやスノーボード、ロッククライミングなど、とにかく極限状態でのそれらを見せてくれる。
そしてこの映画の売り文句は、ノーCG! 全部本当にやっているんだ! うへぇ~。
形だけでも一応の物語を紹介すると・・・。
FBI捜査官のユタは、かってはXスポーツの第一人者だった。
折しも世界各地で、Xスポーツを駆使した謎の強盗事件が連続して発生する。
その捜査のためにユタはXスポーツのチームに潜入し、一緒に過酷なスポーツをこなしていく。
冒頭から、山の狭い尾根道をモトクロスで疾走する。
こんな高いところ、歩くだけでも足がすくんで転げ落ちてしまいそうだよお!
そのあとも、ビル何階分あるんだというような大きな波でのサーフィンや、超急斜面(もうまるで断崖絶壁と思えるぐらい)でのスノーボード滑降など、すごい映像の連続。
ムササビのような姿になって大空を滑空するウイングスーツ・フライングというのも出てきたが、あんな崖の上から飛び降りる勇気がまずは絶対にないよなあ。
中でもすごかったのは、ベネズェラでの直立する大岩のフリー・クライミング。
指先だけで身体を支えて、なんのひっかかりもないような壁面に摩擦だけで足を止めている。
ちょっと間違えたら、本当に死んでしまうぞ。
高所恐怖症の私としては、もうこの場面だけで映画を観た元を取った気がしたほど。
かってはリュック・ベッソンが手がけた生身のパフォーマンスン、バルクールを見せる「アルティメット」などがあった。
あれもすごかったが、こちらもすごい。
3Dでの上映もあったのだろう。
そんなので観ていたら、本当に座席でちびってしまいそうになったのでは・・・(笑)。