2015年 アメリカ 105分
監督:グレン・フィカーラ
出演:ウィル・スミス、 マーゴット・ロビー
詐欺師の恋。 ★★★☆
最初から最後まで詐欺師の映画。
だから観ていても、どこまでが騙すための演技で、どこからが本音なのか、騙されっぱなし。
観始めるまでは、主演がウィル・スミスなのでちょっとどうかなと思っていたのだが、 まったく杞憂に終わった。よかった(嬉)。
ニッキー(ウィル・スミス)は、腕利き詐欺師集団のリーダー。
相手の視線“フォーカス”を巧みに操れば、どんな詐欺だって可能だとうそぶく。
そんなニッキーに新米詐欺師のジェス(マーゴット・ロビー)弟子入りしてくる。
チームの中でめきめき腕を上げていくジェス。
ウィル・スミスはどこまでも胡散臭いし、マーゴット・ロビーは妙にエロくて油断ならない雰囲気を出している。
いい仲になった二人なのに、お互いに心底からは信頼していない関係が巧い。
一度は別れたものの、ふたたび詐欺同士として再会する。
中盤あたりで出てくるアジア人大富豪との賭けゲームがある。
スーパーボウルのVIPルームでのやり取りなのだが、単なるお遊びの賭けだったのが次第に高額になっていく。
おいおい、そんなに熱くなってどうするんだ? いくら何でもヤバいだろ。
観ている方もあまりのヤバさにハラハラしてしまう。
で、・・・お見事。
このあともカーレースに絡む詐欺なども描かれ、あっという展開にもなる。
しかし、この映画はいろいろな詐欺をスパイスに使ったニッキーとジェスの恋の手練手管競争ともいえる。
恋も、どこまでが騙しで、どこからが本音?
マーゴット・ロビーは、このエロさがなかなか好いなあと思ってみていたのだけれども、「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~」にも出ていたんだ。
気がつかなかったなあ。
お洒落な感じもあって、おお、おお、と騙されるのは楽しいですよ。