2016年 アメリカ 147分
監督:ルッソ兄弟
出演:クリス・エバンス、 ロバート・ダウニー・Jr、 スカーレット・ヨハンソン
エリザベス・オルセン、 ジェレミー・レナー
マーベル・コミック物。 ★★★★
オープニングのアクション場面から魅せてくれる。
今回はブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)が大きくフューチャーされていて、嬉しいかぎり。
跳ぶわ、蹴るわ、殴るわ、素晴らしい身のこなし。
スカ・ヨハ、かっちょ好い!
さて今回は、意見が対立して二組に分かれてしまうアベンジャーズの物語。
ヒーローが大活躍して世界を救うのはいいのだけれども、その活躍による被害もときに甚だしい。
だから、アベンジャーズを国連の監視下において、出動は許可制にしよう。さあ、この協定に賛同の署名をしてくれたまえ。
たしかにどの映画ででもヒーローは無茶苦茶しよる(笑)。
ジェームズ・ボンドもイーサン・ハントも車は壊すわ、露店はぐしゃぐしゃにするわ、周りに迷惑をかけながら相手をやっつける。
誰が後始末をしていると思っているんだ?
それはさておき。
協定をめぐってアベンジャーズが二つに分かれる。
協定賛成派はアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、ウォーマシン、ビジュアル、ブラック・ウイドウ、それにスパイダーマンとブラック・パンサー。
協定反対派はキャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)、ファルコン、アントマン、ワンダ(エリザベス・オルセン)、それにホーク・アイ(ジェレミー・レナー)とウインター・ソルジャー。
これ、戦力のバランスを考えて組み分けしたのだろうか?
もちろん、ハルクとマイティ・ソウは欠席。
この二人が加わると、戦力のバランスは難しくなりそうだものねえ(笑)。
とにかく、これだけのヒーローが集まってくれれば、嬉しくなるというもの。
本作は一応は”キャプテン・アメリカ”の冠がついているのだが、内容的には”アベンジャーズ3”と言ってもいい。
ホーク・アイの復活も嬉しいし、ファルコンの装備が非常に進化していた。格好好いぞ。
今回から登場のスパイダーマンが和み系で好い感じ。
今までのスパイダーマンとはかなり雰囲気が違うが、脇を固めるにはいい役どころ。
アントマンは予習をしていなかったので、へえ、こんなことが出来るキャラなんだ、と感心。
催眠によって人格変化をさせられて罪を犯す者、そんな者をあくまでも友としてかばう者。
その罪が自分の両親を殺す行為だったら、人格変化をさせられていたとしても許せるのかどうか。
そんな葛藤を突きつけて、仲間同士の戦いを画策する者。
ストーリーもよく錬られている。
いよいよ決着をつける6対6バトル。
大画面で観てよかったなあと思わされるほどに、大迫力であった。満足満足。
(ネタバレ気味)
戦いに敗れたトニー(アイアンマン)がキャプテンに、お前にその盾を持つ資格はない、と言う。
キャプテンのあの盾は、トニーの父親が作ったものだったのだ。
そしてそのトニーの父親の死の秘密が今回の争いの底流にはあったのだ。
キャプテンは盾を置いて静かに立ち去っていく。
これからアベンジャーズ、どうなるのだろう?