2016年 アメリカ 123分
監督:デビッド・エアー
出演:ウィル・スミス、 マーゴット・ロビー、 ジョエル・キナマン
悪者ヒーローたち。 ★★☆
こちらはマーベルに対抗しているDCコミックもの。
ただし今回のヒーローは悪役ばかり。
とはいっても、コミックには疎いもので、こんな悪役一人も知らないなあ(汗)。
オープニングでまずびっくり。えっ、本当にスーパーマンは死んじゃったの?
問答無用でとにかくそういう設定。
正統派ヒーローがいなくなってしまったのだから、悪役ヒーローで世界を守ろう!
ということで、冒頭は悪役ヒーローの紹介ビデオクリップ(笑)。
こんなに悪い奴なんですよ。こんなに恐ろしい奴なんですよ。こんな奴らばかり集めますからね、お客さんも期待してくださいね。
この映画はマーゴット・ロビーの突きぬけた魅力で持っていたといっても過言ではない。
可愛い顔で、Tシャツにホットパンツというアブナいスタイル。手にしたバットでガンガンと壊しまくる、殴りまくる。
でも、可愛い。
街を歩いていた彼女は気に入った宝飾品を見つけると、ショーウインドーをバットで叩き割って盗んでしまう。
仲間が、おいおい、と呆れかえると、彼女は、だって悪なんだもん、としゃらっと答える。
やっぱり可愛いなあ(笑)。
で、その悪集団が何をするのかというと・・・、お話はグダグダだった(泣)。
危険を冒して(なにせ名前からして”自殺集団”なのだから)まで、スーサイド・スクワッドたちが救出しようとした人物とは・・・。
なんじゃ、そりゃ・・・。思わず脱力してしまったぜい。
勧善懲悪にしてくれとは言わないが(なにせ、主役が悪人たちだし)、それにしてももう少しスカッとした最後にして欲しかったなあ。
なんだか、悪役の面々が可哀想すぎるぜい。
あの有名なジョーカーは、実はスーサイド・スクワッドの一員ではない。
彼はマーゴット・ロビーが一途に愛を捧げる永遠の彼氏なのだ(ちょっと微妙な立ち位置 汗)。
しかし、俺様もマーゴットのためなら何をしてでも助けに行くぜ、おーっ!
観ていて退屈はしないのだが、続編を見るか?と聞かれたら、即答には困る、といったところ。
正統派ヒーローではない者の活躍映画としては、ライバルの「デッド・プール」がいた。
面白さとしては、”呼んだ?”ととぼけて突きぬけていたデップーの勝ちだったな。