あきりんの映画生活

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「10クローバーフィールド・レーン」 (2016年)

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2016年 アメリカ 103分
監督:ダン・トラクテンバーグ
出演::メアリー・エリザベス・ウィンステッド、 ジョン・グッドマン

ミステリー・サスペンス。 ★★★

低予算映画の極みのような映画。
登場人物は3人だけ(窓のむこうに数分だけ顔が映る女性がもう一人いるが)。
最初と最後を除いては、場所は地下シェルターの中だけ。
それでも面白い。最後まで緊張感が続く。

交通事故に遭ったミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が目を覚ますと、地下室のベッドに手錠で縛りつけられていた。
ここはどこ? いったい私はどうなっているの?
観ている者も彼女と同じ疑問を抱きながら物語に惹きこまれていく。

どうやらそこは男ハワード(ジョン・グッドマン)が作ったシェルターのようだ。
そして、彼は外で恐ろしいことが起きている、ここから出るのは危険だ、俺はあんたを助けたんだ、と説明する。
えっ? それ、本当?
そこにはもう一人、腕をケガした若い男エメットもいた。

以前に「クローバーフィールド HAKAISYA」という映画があった。
かなり評判になった記憶があるが、オカルトかホラー映画のような気がしてスルーしていた。
これは続編ではないが、制作者のJ・J・エイブラハムによれば、”同じDNAを受け継いだ作品”とのこと。

はたしてハワードの言っていることは本当なのか?
彼はありもしないことを口実に私を監禁しているだけなのではないか?
ここから逃げ出さなくては・・・。

こうして、ハワードの言うことが本当なのか、ここから逃げ出すことはできるのか、そして、にげだしたらどうなるのか、といったことを突きつけて、物語が進む。面白い。

私はやはり、ハワードの言っていることは嘘っぽいな、彼は妄想を抱いているのでは?と思いながら観ていた。
しかし、

(以下、ネタバレ)

厚い扉の窓のそとに、助けを求める女がやって来たのだ、助けて、中に入れて!
女の顔はなにかで焼けただれてもいるようだ。
すると、本当に外では怖ろしいことが起こっている? 外の世界は何かで汚染されている?

ジョン・グッドマンが好い味を出していた。
好い人なのだか、悪い人なのだか、最後までわからない。
彼の不気味な存在感がこの映画を成功させていた。

う~ん、最後のオチはそういうことだったのか。
この記事を書くにあたって映画ポスターを検索した。
驚いた、まったくのネタばらしをしてしまっているポスターがあった。あれはいかんでしょ。
(でも、前述の「クローバフィールド HAKAISYA」を観た人なら想像が付いていた?)

よく考えてみれば、ジョン・グッドマンは嘘はついていなかったんだ。
彼はある意味、正直な善意の人だった?(笑)