あきりんの映画生活

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「インフェルノ」 (2016年)

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2016年 アメリカ 121分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、 フェリシティ・ジョーンズ、 オマール・シー、 イルファーン・カーン

ラングドン教授シリーズ第3弾。 ★★★☆

第1作の「ダヴィンチ・コード」などはかなり宗教的な題材で、やや取っつきにくいところもあった。
今作はダンテの「神曲」が題材となっており、見やすいものになっていた。
タイトルの”インフェルノ”とはその「神曲」の”地獄編”のこと。

冒頭である男が高い塔の上から身を投げて死ぬ。
この男が物語の要となるゾブリスト(ベン・フォスター)で、彼は、地球の人口問題を解決するために怖ろしい感染力を持つウイルスを世界に繁殖させるという”地獄の”計画を立てていたのだ。
そのウイルスは、ある場所に隠されていて、ある時刻に世界に解き放たれる・・・・。

ということで、ラングストン教授(トム・ハンクス)は今回もいろいろな暗号の謎を解きながら、フィレンチェやヴェネチアの美しい街並みを走りまわる。
そして美しい大聖堂の奥深くへ入り込んだりする。
ロケ風景だけでも楽しめるようなサービス満点の作品(笑)。

彼に協力してくれるのが看護師のシエナフェリシティ・ジョーンズ)。
彼女はあの「ローグワン」でとても印象的なヒロインを演じていた。
だから本作でも同じようにきりりとした活躍ぶりを、おお、と感心して観ていたのだよ(苦笑)。

ゾブリストの怖ろしい計画に関与していたのが、民間の警備会社の危機総括大機構。
こいつが危ない話にのっかたりするから、話がややこしくなっていたのだよ(苦笑)。
この機構のトップ役のイルファーン・カーンはどこかで見た顔だと思っていた。
ああ、「めぐりあわせのお弁当」で初老のやもめ男を演じていたのだった。
あのときはあんなに善良そうな人だったのに・・・。今はこんなに危険な人物になっていたなんて・・・。

ラングストンが謎を解きながら、駆け巡るのは、
ヴェッキオ宮殿の五百人広間とか、ダンテのデスマスクとか、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂とか、ヴェネチアサン・マルコ大聖堂とか、ついにはイスタンブールの地下貯水池へ。
それも追っ手との必死の争いをしながらなので、豪華な緊張感も半端ではない。
(ツワーで「映画「インフェルノ」を巡るヨーロッパ・トルコ7日間の旅」なんてのを売り出したら、流行る?)

(以下、ネタバレ)

一緒に活躍してくれていたシエナの秘密が明らかになったときは、さすがに、えっ!となった。
やられた。そうだったのか。彼女の恋人とというのは、そうだったのか。

代わりにヒロインに昇格したのは、おやおや、この人だったのか。
かってはラングストンとは恋人同士だったのだね。結ばれないままで、今も好意を抱きあっているのだね。

今作は妙な衒学趣味が少なくなり、その分アクション場面が増えたような気がします。
ということで、このシリーズの中では一番の高評価作品となりました(嬉)。