監督:パク・フンシク
出演:キム・ゴウン、 イ・ビョンホ、 チョン・ドヨン
韓国武侠もの。 ★★
韓国俳優で知っている数少ない一人のイ・ビョンホンの映画ということで鑑賞。
ワイアー・アクション満載のソード武侠もの。
高麗末期に氾濫を起こした3人の剣士がいた。
しかし、その中の一人ドッキ(イ・ビョンホン)の裏切りによって反乱は失敗する。
ブンチョンは死に、ドッキの恋人だったソルラン(チョン・ドヨン)はプンチョンの子ホンイとともに逃げのびる。
物語はその18年後にはじまる。
この映画は、権力に取りつかれた男と、裏切られながらもなおその男を愛した女の物語。
女はその男を許すことはできず、また、その男に惹かれ続ける自分も許せなかった。
そのために、自分が育てた娘ホンイ(キム・コウン)に、ドッキと自分を殺せと命じる。
映画の内容をこんな風に紹介すると、おお、なかなか面白そうではないか、と思える。
たしかにソード・アクションは、あの荒唐無稽空飛びチャンバラの「グリーン・ディスティニー」を思わせて、好い。
(人によってはあまりのワイアー・アクションが興ざめだったらしいのだが、私は荒唐無稽空飛びアクションは大好きである 笑)。
しかし、どうも人物造型があまり上手くない。
物語も充分に劇的な展開が期待でいるところなのだが、あっさりと描かれていて、深みが感じられなかった。
演出が良くなかったのだろうな。
韓国でも予想外の不人気だったらしい。
その不人気の原因は、どんな理由があろうと親殺しをするのは儒教の教えに背く、ということにあったらしい。
(どうでもいい余談)
ヒロインのキム・コウンが、あの安藤サクラにそっくりだったのには、思わず笑えた(汗)。