あきりんの映画生活

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「アトラクション 制圧」 (2017年)

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2017年 ロシア 117分
監督:フョードル・ボンダルチュク

SFファースト・コンタクトもの。 ★★

モスクワの街に撃墜された巨大宇宙船が墜落する。
ここの映像はスタイリッシュでかなり格好いい。お、これは本格SFかと期待させてくれる。
しかし、あとは意外に小粒なお話だった(泣)。

ヒロインのユリアはそのモスクワに住む女子大生。
このヒロインがまたお馬鹿ちゃんで、結構わがままで嫌みな女の子。
何も考えなしに感情のままに行動するものだから、もう観る方はついていけないよ(苦笑)。
ロシア軍司令官の父親は厳しく彼女をしつけているようなのだが、少しいかれたような彼もちゃんといる。

で、墜落した宇宙船からあらわれた宇宙人は、なんと人間そっくりのイケメンだった。
ユリアは彼のことなんかどうでもよくなって宇宙人に一目惚れ(笑)。

いかにもご都合主義のようだが、宇宙人の外見が人間そっくりというのは、時折みられる設定。
実は宇宙人は地球人が欲している外見に姿を変えることができるのだ、というやつ。
こう理解すれば何の不思議もないことではある。
だから実際の宇宙人はとても醜い形態をしているとか。
でも、おそらくそういう設定ではないのだろうな(苦笑)。

宇宙人は故郷の星に帰るための部品を探している。
要するに宇宙人は地球に対して何もする気はない。この映画の地球人もむやみに宇宙船を攻撃したりはしない。
ということで、宇宙戦争みたいなものは何も起こらない。地味、といえば、地味。

ユリアは好きになってしまった宇宙人のために、故郷へ帰るための部品探しに協力する。
とこう書いてくれば、これはETではないか。
でも映画の雰囲気はまったく違うなあ(笑)。

一方、ユリアが異星人と浮気したことに怒り心頭の元カレはブチ切れちゃう。
で、仲間の不良たちと一緒に、なんとバットとナイフで宇宙人をやっつけようと攻め込んでいく。
あまりの馬鹿馬鹿しさに開いた口が塞がらないぞ。

で何やかにやがあって、宇宙船は無事に地球から飛び立っていくのでした。
めでたし、めでたし。
結局は、わがままな女の子の宇宙人との恋物語、が中心だった?

あまりに馬鹿馬鹿しそうなので、かえって興味をもった人がいる、かな?