2012年 イギリス 100分
監督:スティーブン・ナイト
出演:ジェイソン・ステイサム、 アガタ・ブゼク
地味目なB級アクションもの。 ★★☆
主人公は、アフガニスタンで報復のために敵を殺した特殊部隊兵士スミス(ジェイソン・ステイサム)。
彼の犯行は無人偵察機“ハミングバード”で監視されており、軍法会議を忌避して、彼は国から追われる身となる。
そして底辺のホームレス生活を送っていた。
いかにもステイサムらしいB級アクション。
この映画の見どころは、惨めなホームレス生活だったスミスがひょんなことから大金持ちの生活を送るようになってしまうところ。
彼がごろつきに追われて逃げ込んだのが大金持ちのマンション。
持ち主の長期不在を知ったスミスは服装から大金から自由に使える生活になるのだ。
ちょっと愉快な設定。
冒頭のホームレス時代のステイサムは、なんと長髪! 非情に格好悪い(苦笑)。
それがスーツに身をかため、頭をいつもの坊主頭にすると、途端に格好よくなった。
う~む、身なりは大切だ。
それに冒頭でのスミスは弱い。ごろつきにボコボコにされてしまうほど。
それが高級マンションでの生活を始めてからはお酒も断ち、筋トレも頑張って、かっての肉体、かっての戦闘能力を取り戻していく。
これは、自分やり直しの映画だったのか(苦笑)。
いずれにしても、やはりステイサムはこうでなくては。
高級スーツに身を包んだスミスは、その腕っ節も買われて裏社会で用心棒としてのし上がっていく。
そんな彼が心惹かれるのは、敬虔なクリスチャンでホームレスへの炊き出しをしていたクリスティナ。
野獣と聖なる乙女、といった組み合わせなのだが、このクリスティナもちょっと変わっている。
しかし二人が結ばれるなどというハッピーエンドにはならない。
スミスはホームレス時代に助けられた少女の仇を討ち、再び監視カメラ(ハミングバード)に追われて、街中へ消えていく。
そしてクリスティナは新しい贖罪の場であるアフリカへ旅立っていくのだ。
ジェイソン・ステイサムに期待するとおりの内容の映画。
それ以上でもないが、それ以下でもありません。
ただ、ハードルはある程度下げて観ることをお勧めします(汗)。