あきりんの映画生活

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「海街diary」 (2015年)

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2015年 日本 128分
監督:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、 長澤まさみ、 夏帆、 広瀬すず

ほのぼの映画。 ★★★

鎌倉の古い一軒家に暮らす3姉妹(綾瀬はるか、 長澤まさみ、 夏帆)。
自分たちを捨てて再婚した父の葬儀に義理だけで参列した彼女らは、そこで腹違いの妹(広瀬すず)と出会う。
血縁者もいなかった広瀬に、長女の綾瀬は“鎌倉で一緒に暮らさない?”と誘う。

こうして腹違いの妹を迎え入れての4人姉妹での生活が描かれていく。
鎌倉の四季の美しい風景が背景には流れる。
 
上の3姉妹のやりとりが微笑ましい。
綾瀬はこの映画では”天然”ぶりは封印してしっかりものの長女を演じている。悪くない。
マイペースな次女と少し変わり者な3女という風に。キャラクターを変えているところもよかった。

地元のサッカーチームに入部した広瀬が、サッカーが上手くて、すぐに仲間に恵まれていくところも、観ていて、ああ、よかったね、という気持ちにさせてくれた。
広瀬が可愛くて初々しいからなあ(笑)。

実は上の3姉妹は、それぞれの男性問題を抱えている。
綾瀬の相手は不倫だし、長沢の相手はダメ男。夏帆の相手だけは変わり者だけれども好い人のよう。
父に捨てられた娘たちは、それぞれに男性の愛情?求めている。
そこだけ取りだせば、かなりシビアな面もあるわけだが、映画はそこもほんわりとした雰囲気でつづっていく。

ほとんど文句の付けようのない映画。
悪い人は出て来ないし、観た誰でもがほのぼのと好い気持ちになって、好い映画だったなと思うような、そんな作品。

姉妹の叔母に樹木希林
この人が脇を固めると物語が締まる。ただ、あまりに達者すぎて、どの映画でも同じような印象になってしまうのがちょっと考え物か。
途中で長澤が叔母の樹木希林のモノマネをする。笑えた。

全般的に上手くまとまっていて、それが魅力の映画なのだが、あまりに予定調和的にまとまりすぎているのが逆に不満でもあり、少々物足りないところでもあった。
でも、好い映画ですよ。
日本アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞しています。