2017年 アメリカ 130分
監督:ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン、 ダン・スティーブンス
ディズニー版ミュージカル編。 ★★★
ディズニーの名作アニメ「美女と野獣」の実写版。
物語のあらすじもよく知られている。
だから、いかに楽しく、アニメの雰囲気もそこなわずに、実写で魅せるか、ということになる。
主人公は魔女の呪いによって醜い野獣に変えられてしまった王子。
その呪いを解くためには、魔女が残したバラの花びらが散る前に、心から愛し合える人と出会うこと。
しかし、この怖ろしい野獣の姿ではそんな相手が現れるはずもない。ああ、もう絶望だぁ!
さてかたや、美しい田舎娘のベル(エマ・ワトソン)は、周囲からは変わり者とされていた。
そんなベルは、森で遭難して野獣に捕らえられてしまった父を救うために身代わりとなる。
野獣と喧嘩をするベルを、しゃべったり自由に動いたりする家具が助けてくれる。
そうなのだ、この映画で要となるのが、魔術で家具に変えられてしまった王子の家来たち。
コミカルに動き、王子とベルが好い仲になるように奮闘する。
この家具たちの明るく楽しい演技(?)が映画を支えている。
お城はお伽噺そのものの豪華さで、その調度品は上品で華麗。
動く家具たちも素晴らしいのだが、待てよ、当たり前のことだけれど、これ、全部CGだよなあ。
実写版といっても、今ではCG技術がすごいので、3D風アニメとどれだけ違うのか判らないぐらいになっている?
まあ、そんな野暮なことはいいっこなし。
ちゃんとベルに横恋慕して二人を邪魔する悪役もでてくるし、その悪役と王子の対決場面もある。
家族で楽しめるファンタジーとなっていた。
2014年のフランス映画版のヒロインはレア・セドゥだった。
エマ・ワトソンが理知的な印象なのに比して、レア・セドゥはもっと感情的に思える。
そんなレア・セドゥの美女はどうだったのだろう?
機会があれば見較べてみたい。