あきりんの映画生活

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「ザ・ゲーム」 (2006年)

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2006年 アメリカ 116分
監督:マーク・ライデル
出演:キム・ベイシンガー、 フォレスト・ウィテカー

ギャンブル依存症は怖ろしい。 ★★

もう、この映画は観ていてイライラしてくる内容。
それぞれギャンブルにはまり込んで自分の人生を台無しにしようとしている人たちが描かれている。
どうして、あんたたちはそんなにだらしないんだ?

スランプの女性作家キャロリン(キム・ベイシンガー)は、ストレスからギャンブル依存症になっている。
カジノに行ってはスロットマシーンにお金をつぎ込んでいる。
娘の大学進学費まで使い込んでしまう。どうするんだ。

キャロラインがカジノで出会うのが手品師のウォルター(ダニー・デヴィート)。
小銭を稼いでその日暮らしの彼とキャロリンは意気投合して、一世一代の賭に出る。
なんとしてでもお金を取り戻さなくちゃ。

いつもは妖艶な役柄のベイシンガーだが、この作品では自己抑制ができない情けない役どころ。
いつもとは全く違う雰囲気。こんな役もやるんだ。
よせばいいのに、どんどんと深みへはまっていく。

もう一組の登場人物は、多額の借金を抱えるクライド(フォレスト・ウィテカー)。
根は善人なのだが、何しろ借金まみれ。
才能のある大学バスケットボール選手の弟に八百長をさせて、なんとか借金取りの催促をかわしている。
これも情けない人物。お前、弟思いなんだろ。

ここに裏社会の大物ボスがからんでくる。
登場人物がみんなだらしない人物ばかりなので、誰にも感情移入できないし、同情もできない。
観ていての爽快感はまったくない。
登場人物の末路には苦笑いするしかないが、キャロリン、あんただけは何とかなったわけか。

映画のタイトルでは”ゲーム”といっているが、ギャンブルはとてもそんな生やさしいものではない。
パチンコ依存症で家庭が破綻した話は聞いたことがある。
日本でも政府が率先してカジノを作ろうとしている動きがある。
何を考えているんだ? これ以上ギャンブル依存症を作り出してどうしようというのだ?

この映画、ギャンブルから逃れられない人に見せるといいのかも。