あきりんの映画生活

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「レディ・ガイ」 (2016年)

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2016年 アメリカ 96分
監督:ウォルター・ヒル
出演:ミシェル・ロドリゲス、 シガニー・ウィーバー

性転換された殺し屋。 ★★

まずは設定で、ええっ!と思わされる。
女にされてしまったすご腕殺し屋! そう、この映画はそれがすべてである。
逆に言えば、それ以上のものは何もない(苦笑)。

凄腕の殺し屋フランク(ミシェル・リドリゲス)は、依頼主のマフィアのボスに裏切られる。
そして撃たれて意識不明となった彼が目を覚まして、全身に巻かれた包帯を取ってみると・・・、自分は女の身体になっていた(!!)。
その性転換手術をしたのは、フランクに恨みを持つその道のマッド外科医のレイチェル(シガニー・ウィーバー)だった。

これはまったくコメディを思わせる設定。
女になってしまった主人公が、そのギャップにあたふたとして、どたばたと騒ぎまくり、がんがんと復讐する・・・という物語かと思った。
違った。コメディではないのである。あくまでもこの状況を真面目に受けとるのである。
あれ?

この映画を観たのは、好きなロドリゲス姐さんの主演だから。
当初のフランクは髭もじゃで、厳つい男だぞ!と苦労している出で立ち。どうだい、凄みが出ているだろ、という出で立ち。
でも、どうみたってロドリゲス姐さんが男装している(つまり女性)にしか見えない(苦笑)。
まあ、そこは許してしまおう。

しかし、期待していた怒りの復讐アクションがほとんど不発だったのは痛いかぎり。
女性の身体になったフランクの苦悩も描かれず、その変化を生かしたアクションもなく・・・。
マッド外科医の延々とした語りがあったりして、96分という尺なのに退屈してしまう。

観る人のほとんどは、かっての強い女の代名詞、シガニー・ウィーバーと、ロドリゲス姐さんの凄絶な一騎打ちを期待すると思う。
でもそれも、貴方は女として人生をやり直した方がいいのよ、といった妙な人生訓で終わっていく。
あれ?

ロドリゲス姐さんが頑張っていたことは確かです。
男の時も(笑)女の時も、それこそ文字通りに身体を張った場面を見せてくれていました。
でも、頑張るのはそこではなかったような気が・・・(哀)。