2002年 アメリカ 94分
監督:デイジー・フォン・シャラー・メイヤー
出演:ヘザー・グレアム、 マリサ・トメイ
インド映画のパロディ・コメディ。 ★
オープニングでインド映画お約束の陽気な群舞がでてきたので、これは期待できるかな、と思ったが、見事に肩すかしだった。
NYで一旗あげようとインドから出てきた青年が、ひょんなことからセックス宗教の教祖に祭り上げられてしまう。そしてポルノ映画の女優との恋に落ちるという筋立て。
これからして、まともな映画ではないよな。もちろん下ネタ満載。
徹頭徹尾、馬鹿馬鹿しくて、しかも薄っぺらい。だから、つまらない。
それじゃ、薄っぺらくない馬鹿馬鹿しさってあるのかと言うことだが、それはあるのです。
本気で作られた馬鹿馬鹿しい映画というのは、面白いのです。
救いだったのは初めて見たヘザー・グレアムがきれいだったこと。
そして真っ赤なランジェリー姿であらわれたり(あの「NINE」でペネロペ・クルスが着ていたようなやつね)、SMの女王様の衣装であらわれたり(あの「Mr&Mrsスミス」でアンジェリーナ・ジョリーが殺しの時に着ていたようなやつね)と、サービス満点。
こんなきれいな人が、何故こんな馬鹿馬鹿しい映画に出ているのか、不思議に思うほど。
調べてみると、このヘザー・グレアムという人はお馬鹿映画を選んで出ている節がある。
で、あの「オースティンパワー・デラックス」にも出ている。
そんなところは、元祖「オースティンパワーズ」に出ていたあのエリザベス・ハーレーにも似ている。
ハーレーも美人なのに、徹底的にお馬鹿映画にしか出ない人だった。
なにはともあれ、邦題に騙されるインド映画ファンが少ないことを祈念します。