あきりんの映画生活

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「K.G.F. チャプター1」 (2018年) インド版やくざ映画

2018年 インド 154分  
監督:プラシャーント・ニール
出演:ヤシュ、 シュリーニディ・シェッティ

男臭いアクション映画。 ★★☆

 

タイトルの「K.G.F.」とは、1951年に発見された金鉱の名前。
この映画はその金鉱をめぐるマフィアの抗争を描いている。
徹頭徹尾、男臭いよ。汗と土埃が充満している映画だよ。

 

金鉱を発見して採金ビジネスに乗り出したスーリヤワルダンは莫大な富を得る。
同じ頃にスラム街で生まれたロッキーは天涯孤独で、裏社会で一人で生きてきた。
やがてマフィアの一員となったロッキー(ヤシュ)は、KGFののっとりを企むボスからスーリヤワルダンの息子(金鉱の支配者となっている)を暗殺するよう命じられる。

 

この映画の雰囲気は、言ってみればかつての東映やくざ映画のよう。
お洒落な部分はまったく、なし。悪人同士が暴力だけを拠りどころにして争い続ける。
それゆえに他のインド映画と比べると踊り場面などもとても少ない。

 

ロッキーは暗殺指令を果たすためにKGFへ労働者に扮して潜り込む。
その労働環境は過酷で、労働者は奴隷のような扱いで働かされている。
このあたりの展開が無駄に長い。むさくるしい登場人物が次から次へとあらわれて、一体誰が誰やら混乱してくる。
おまけに妙なタイミングで回想場面も入る。これ、いつの話になったんだ?

 

ということで、あまり細かいところを気にしてはいけない映画。
なにしろ2時間半超えだから、単純な気持ちで観ていないと疲れてしまう。

 

さて、主人公のロッキー。敵を片っ端から叩きのめす。
ロッキーも決して聖人君子ではなく、かなりの悪。あのバーフバリやサーホーと比べると、爽やかさはゼロに近い。
こんなに強いのだったら、こんなに時間をかけずにさっさと仕事を済ませればいいのに・・・とも思ってしまう。

 

ヒロインはマフィアの娘でわがままなリナ(シュリーニディ・シェッティ)。
インド映画のお約束で、美女。金鉱だろうが街中だろうが歩いていれば皆が振り返る、というぐらいの美女。

 

もちろんロッキーは敵の娘の彼女に一目ぼれ。あたり構わず強引に口説いたりする。
もちろん始めは、この汚い金鉱労働者がこの私に言い寄るなんて身の程知らずな! なのだが、次第に、あら、あの男は無事だったかしら? と心配したりするのだよ。

 

この「K.G.F.」、私はもう一つのれなかったのだが、ちゃんとヒットはした様子。
タイトルからも判るようにシリーズものとなる。
この「チャプター1」は2018年作だったのが、「チャプター2」が今年公開されたので、それに合わせて日本上映となったようだ。

 

さて、この後どこまで行くのだ?