2021年 アメリカ 94分
監督:ポール・ソレット
出演:エイドリアン・ブロディ
単純なアクションもの。 ★★
凄腕の元殺し屋クリーン(エイドリアン・ブロディ)は、いまはゴミ清掃員としてひっそりと暮らしている。
お、この設定は何かを思い出させるぞ、そうだ、デンゼル・ワシントンだ、「イコライザー」だ。
しかし、デンゼルに較べると、エイドリアン・ブロディは本当にひっそりとした雰囲気だな(苦笑)。
クリーンは廃品の中からこれはと思うものを見つけては完璧に直してしまう。
それを中古取扱店で買い取ってもらったりしている。
こうした技術の持ち主だということが後半で活かされてくるわけだ。もちろん、武器だって作ってしまえるのだよ、ね。
クリ-ンは近くに住む少女に気をかけている。毎日の弁当を作ってやったりする。
そんな彼女が不良達に目をつけられてしまう。
少女を集団暴行しようとした不良達をクリーンは打ちのめして救うのだが、半死半生になった不良のひとりが麻薬ギャングのボスの息子だった。
おのれ、わしの息子をこんな目にあわせた奴を連れてこい、ただじゃすまさんぞ。
平凡な暮らしをしていた男が少女を助けて、ギャングに追われて、隠していた戦闘スキルでひとりで戦いに挑む。
ね、イコライザーそのもの。ここまでの筋立ても特に目新しいものはなし。
すると、ポイントはこの後に何かわくわくさせる新しいものを持ってこれるかどうか、だな。
クリーンは何でも揃っている中古販売店で武器を調達して、さらにそれを自分で魔改造する。
このあたりは期待を盛り上げてくれるぞ。
・・・しかし、そこまでだった。
クライマックスは狭い場所での大格闘なのだが、なぜかこの場面が大変に暗い。
そのためにどんなアクションを繰り広げているのか、折角の場面なのに見えにくい。
監督さん、何考えていたのだろう?
ということで、すでに「イコライザー」を楽しんだ方は、この映画を観る必要はありません。
「イコライーザー2」を観ましょう。