2006年 アメリカ
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:モーガン・フリーマン、 ジョン・キューザック
追跡・逃亡サスペンス。 ★★
息子と親子の絆を深めるため森へ出掛けた元警官のレイ(ジョン・キューザック)は、警察の追われる殺し屋カーデン(モーガン・フリーマン)に遭遇する。
レイはカーデンを連行しようとするが、カーデンの仲間たちが奪還のために追撃してくる。
数々の危機を乗り越えながらレイは次第に父子の仲を取り戻していくという追跡劇としてみると、ストーリーはやや単調で盛り上がりに欠ける。
しかし、フリーマン演じる暗殺者と、キューザック演じる善人の父親との、男同士の交流劇と見れば、なかなかのもの。
やはりフリーマンが上手い。
「俺の事をいい奴だと思うな」なんて台詞に味があって、悪人なのに感情移入が出来てしまう。
それにフリーマンのことなので、ただの悪役ではない。
実は彼は、という隠れた任務もちゃんと用意されている。
タイトルからイメージされるような狙撃シーンはほとんどなく、これを期待した向きには肩すかし。
全体に悪くはないのだが、ぴしっとしたところにも欠ける。
退屈はしないのだが、いつの間にか、ああ、見終わってしまったな、で過ぎてしまった作品。