2018年 アメリカ 102分
監督:ジュリアス・オナー
不条理SF映画。 ★★☆
このJJ.エイブラハム制作の「クローバーフィールド」シリーズは、馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでなのだけれど、なぜか観てしまう。
第1作は巨大怪獣にニューヨークが襲撃される物語。
第2作は外で何が起こっているか判らぬままにシェルターに閉じこもった人の物語。
そしてこの第3作は・・・。
今作は、資源が枯渇してしまうという地球を救うために、新らしい代用エネルギー実験をおこなっている宇宙センターが舞台。
その実験というのは、多次元との入れ替えでエネルギーを得ようというもの。
おいおい、なにやら怖ろしい事態が起きてしまいそうで、ね、そそられるでしょ(笑)。
予想もしていなかったような事故が起きる。ほうら、言わんこっちゃない。
すると、宇宙ステーションのなかで不可解な現象が続出するのだ。
窓から見えていた地球がなくなっているぞ! 地球はどこへ行ってしまったんだ? われわれはどこにいるんだ?
と、やっとのことで地球の位置を確認できたのだが、それは自分たちがいた地球ではなかったのだ。
えっ、どうなってるの? どうすればいいんだ?
不気味なことに、宇宙ステーションの壁の中から、声が聞こえ、なんと見知らぬ女性が現れてくる。
彼女は何もの? どこからやってきた?
おまけに彼女の身体を機械のケーブルが貫通しているぞ。
今度はステーションの制御に必要な機器が消えているぞ。
実験に使っていた大漁のミミズが消えたと思ったら、えっ、こんなところにミミズが・・・。
やがて乗組員のひとりの腕が壁に飲み込まれていく・・・。
どうやら事故が原因で次元にズレが生じたようなのだ。
彼らの次元に別次元が重なり合って、説明のしようなのない怪現象が次々と起こっていく。
なにしろ多次元世界が重なっているのだから、どんなことだって起きちゃう。
これは突飛でもない度肝を抜くような出来事を見せるのには上手いやり方だった。
綴じられた宇宙ステーションという空間でのサバイバルがはじまる。
さらに重なり合った異次元では別の自分が生活しているのだ。
う~ん、すごい想像力で創りあげられているなあ。
乗組員のひとりに中国系の女性が・・・。あれ?チャン・ツィイーに似ているなあ・・・。
と、本当に彼女だった。
えっ、こんな映画に(失礼)チャン・ツィイーが出ていたの?!
真面目な人には向いていない映画です(汗)。
面白ければ少々のことには眼をつぶれるという人向けの映画でした。
面白かったですよ。