2017年 アメリカ 94分
監督:ジョナサン・マイロット
B級サスペンス・アクション。 ★☆
日常生活の場が突然訳も分からないままに戦場に化してしまう。
気持ちの準備もなにもないままにそのまっただ中に放り込まれてしまう。
そんな目にあったら、どうする?
この映画はそのことだけに物語を絞ったB級映画。
家族に会うためにニューヨーク郊外のブッシュウィック地区に地下鉄でやって来たルーシーが地上に出てみると、そこは戦場だった!
いきなりの銃撃戦のまっただ中。
嘘でしょ!というところだが、なんと、本当の戦場になっていたわけだ。
主人公も訳が分からないままに逃げまどわなくてはならない。
観ている観客にもなぜこんな事態になっているのか、まったく説明はなされない。
とにかく、こういう状態になっているのだ、そこでの主人公の様子が描かれているのだ。
言ってみればそれだけの映画である。
おたおたするルーシーはパニクるし、かなり短絡的思考の持ち主でイライラするし、ジコチュウだし。
私はこれからどうすればいいの? そんなこと、知るかい。
ルーシーはやがて元兵士と出会い、生き延びるために彼に付いていく。
なんでもこの映画はわずか10カットで構成されているとのこと。
戦闘場面も長回しで撮っているわけだ。
臨場感を伴う迫力になっている? それとも冗長になっている?
何もあとには残らない映画。
というか、観ているあいだにも何も感じにくい映画。
でも、こういう映画のファンの人もきっといるのだろうなあ。
(ネタバレ)
まさか、妹を助けようとしたルーシーも死んで、ヤク中の妹だけ生き残って映画が終わっていくなんて・・・!
個人的には、よほど暇な時にしかお勧めしません(汗)。