あきりんの映画生活

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「ハスラーズ」 (2019年)

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2019年 アメリカ 110分
監督:ローリーン・スカファリア
出演:コンスタンス・ウー、 ジェニファー・ロペス

ストリッパーたちの犯罪ドラマ。 ★★

 

ヒロインのデスティニ(コーンスタンス・ウー)は生活のためにストリッパーとなる。
新人の彼女に仕事のノウハウを教えてくれたのが姐御肌のラモーナ(ジェニファー・ロペス)。
二人は仲良く楽しく仕事に励んでいく。

 

冒頭でジェニファー・ロペスが見事なポール・ダンスを見せてくれる。
このときアラ・ファイヴになっているはずだが、ボディ・ラインに緩んだところはなく、さすがのロペス姐御である。

 

さて、日本ではストリップ劇場というとちょっと後ろめたいような場所のイメージがある。
温泉街の裏路地に扇情的なネオンサインと一緒に隠れていたり、とか・・・。
しかし、あちらでは割とオープンな男の社交場という感じである。
さあ、一緒にいっぱいやろうぜ、という感じで、それなりの地位の人も堂々ときている。
う~ん、そんなものなのか。

 

映画でははっきりとは描かれてはいなかったが、別料金での個室プレイというのもあるようだった。
これって・・・?

 

そんなストリップ業界だったが、例のリーマンショックでニューヨークも大不況となってしまう。
歓楽街も斜陽となってしまい、デスティニも堅気の仕事に就くが、上手くいかない。
で、再会したのがラモーナ姐御。
自分たちだけ甘い汁を吸っているウォール街の金持ちたちから巻き上げてやろうじゃないか。

 

この物語は実際に起きた事件を元にしているとのこと。
手口は簡単明瞭。
4人の仲間の一人がバーでカモを物色して引っ掛ける。
そこへ、私の姉妹よ、さあ、一緒に楽しみましょ、と残りの3人も合流して、結託したクラブへ連れ込んで大金を使わせるのである。
まあ、なんというか、噂に聞く歌舞伎町のキャッチ・バーの手口である。

 

実は、ストリッパーたちが男たちから大金を巻き上げる話と聞いて、もっと頭脳的な作戦があるのかと思っていた。
ミッション・インポッシブルとまではいかなくても、何かカードをすばやくすり替えるとか偽造するとか・・・。
そんなことはいっさいなかった。
あくまでも手口は単純明快だった。

 

挙げ句の果てに、男に飲ませる酒に麻酔薬を仕込んで眠らせてしまう、ということまで始める。
おいおい、そりゃいかんだろ、そりゃれっきとした犯罪だぜ。

 

おまけに男たちから巻き上げたあぶく銭でどんちゃん騒ぎをして騒ぐのである。
ブランド品を楽しそうに買いまくるのである。
おいおい、罪の意識はこれっぽっちもないんかい。
ということで、ヒロイン目線の映画なので、彼女たちに肩入れして観なければいけないのだが、どうも醒めてしまった。

 

実話として知られているということは、当然、彼女らの犯罪はばれたということである。
その後の彼女らの消息も簡単に触れられていたが、どうもなあ。
あまりすっきりとした感じの映画には思えなかった。
これ、私が気の弱い善良人間だから?