あきりんの映画生活

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「フライング・ジャット」 (2016年)

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2016年 インド 149分
監督:レモ・デソウザ
出演:タイガー・シュロフ、 ジャクリーン・フェルナンデス

スーパーヒローのアクション・コメディ。 ★★☆

 

ひと言で言えば、たわいもないヒーローもの。
勧善懲悪で、ちょっとドジなヒーローが笑いも取る。
もちろんヒロインは超きれいで、歌も踊りもたっぷりの2時間半。
エンタメ・インド映画として欠けているものはなにもない。頭をからっぽにして楽しめる映画。

 

高校教師のアマン(タイガー・シュロフ)は武術の教師なので(そんなのがあるんだ?)、体力はあるのだが、どうにもドジ。
意中の同僚(ジャクリーヌ・フェルナンデス)にもスルーされ気味。あ~あ。

 

物語はアマンの家の近くに生えているご神木をめぐるもの。
汚染物質を垂れ流している悪企業がその土地を欲しがり、ご神木を切り倒そうとする。
それをなんとか止めようとしたアマンは、ご神木に力を授かり、空が飛べるようになる。
おおっ!

 

母が作ってくれたコスチュームに身を包み、悪の手先と戦う。
ヒロインもその格好良さに惚れてくれたぞ。
タイトルの「フライング・ジャット」のジャットはシク教徒を指す言葉。
つまり「空飛ぶシク教徒」ということになる。なるほど、そのままだ。

 

主役のターガー・シュロフは、このところのインド・アクション映画「タイガー・バレット」、「War ウォー!」でも主役だった。
とにかくシックス・パックの腹筋が並ではなく、ダンスもアクションもキレがある。
この映画はそれらの前のもの。

 

ヒロイン役のジャクリーン・フェルナンデスはスリランカ人とのこと。
ミス・ユニバーススリランカになった既往もある。
学校教師役で眼鏡女子として登場している。
眼鏡をしているときは愛敬のある可愛いという感じなのだが、眼鏡を外すと、マジ美人。
これだからインド映画は侮れないなあ。

 

(少し寒くなるような)コミカルな部分もある。
アマンは空が飛べるようになったのだが、高所恐怖症なので、人の目線より高いところは飛ばないよ(笑)。
フライング・ジャットの正体はマスクとコスチュームで隠しているので、ヒロインはアマンであることを知らない。
君が惚れているヒーローは、本当は(ドジな)僕なんだよ・・・。

 

さて悪役側は汚染物質をエネルギー源として強大化した悪会社の用心棒。
こいつは人々が無意識のうちに排出していた汚染物質までも力の元としてしまう。
さあ、みんな、あいつを倒すために汚染物質を出さないようにしよう!
判りやすいプロパガンダだなあ。

 

さすがにちょっと長い。後半まで来るとちょっとダレてくる。
まあ、何も考えずに、何も期待せずに、ただ心を無にして映画を楽しみましょう。